前回に引き続き、今回も上司からよく言われる曖昧な表現を3つ取り上げて、こんなときどうするべきかまとめてみました。
発達障害を持っている方は、曖昧な表現がニガテで、言葉の意味をそのまま捉えてしまいがちです。
ですが、言葉の中に含まれている別の意味も考える必要があります。
相手の立場になって考えてみることが大切です。
“ちょっと鏡を見てきて”
周りの人があなたに「ちょっと鏡を見てきて」と小声で言ってくるかもしれません。
これは、あなたの容姿に気になるところがあるから「鏡を見てきて(直してきて)」という意味が含まれています。
単に鏡を見てくるだけではいけません。
直接的に指摘してしまうと本人が傷つくかもしれないと、周りの人があなたのことを配慮して少し遠回しに言っているのです。
「鏡を見てきて」と言われることのないように普段から身だしなみに気を付けることはもちろんですが、このように言われたときは自分の容姿に気になるところはないか、鏡を見てしっかりチェックし、直してから戻るようにしましょう。
“暇なときにやっておいて”
この場合、締め切りがすぐで今すぐにこの仕事に取りかからなければいけないということはありません。
優先度が低い仕事であると言えますが、いずれは終えなければいけないものです。
発達障害の方はこの言葉どおり「暇なときにやる」と捉えてしまいがちです。
ですが、そうなると一向に終えることが出来ないかもしれません。
どんな仕事にも期限は存在するので、一度、いつまでに終えればいいか確認するようにしましょう。
逆に「○日までにできればいいですか?」とこちらから期限を指定してもいいかもしれません。
また、似ている表現に「空いているときにやっておいて」、「そのうちでいいよ」などもありますが、これらも同じような意味です。
期限をしっかりと確認しましょう。
“切りのいいところで切り上げるように”
日々の仕事を予定通りにこなせている場合は、残業をせず、早目に帰宅するようにという意味です。
「ほどほどに」、「適当に切り上げて」なども同じような意味です。
頑張りすぎて体調を崩して、締め切りに間に合わなくては意味がありません。
これらのフレーズには、帰れるときには早目に帰って、体調管理もして欲しいという意味も含まれています。
残業をしている=頑張っているというイメージがあるかもしれませんが、会社にとって残業はあまりして欲しくないものです。
そのため、自分の仕事が予定どおり進んでいるのなら、残業せず、後の仕事は次の日に回して欲しいということです。
まとめ
相手の考えを察するということは難しいことですが、よく言われるようなフレーズは理解しておけるといいですね。
曖昧な指示は、発達障害を持っている方には、特にニガテなところだと思います。
ですが、わからないところをわからないままにしておくと後で困るのは自分です。
しっかりと確認を取るということが大切です。