仕事の場では、上司や同僚とコミュニケーションを取る必要が出てきます。
ですが、上司の指示をしっかり理解できないと、仕事に支障が出てきてしまうかもしれません。
発達障害を持っている方には、曖昧な表現がニガテという方も少なくないと思います。
そこで、今回は上司から言われた曖昧な表現にどのように対応すればいいか考えてみましょう。
目次
“できるだけ早くやっといて”
「できるだけ早く」という言葉、「可能な限り早く」「なるべく早く」という言葉にも言い換えられるね。
このような曖昧な表現だと、それぞれの解釈が異なってしまうかもしれません。
上司の言う「できるだけ」と、自分の感じた「できるだけ」は、ずれているかもしれないので、いつまでに終わらせればいいのか必ず確認するようにしましょう。
上司のほうも、はっきりと締切を決めていない場合は、確認したタイミングで締切を決めてもらうようにしましょう。
同時に他の作業も受け持っていて、優先順位を付けなおしたり、スケジュールを立て直す必要があればそれに対応しなくてはなりません。
困ったことがあれば、上司に相談してみましょう。
“適当にやっといて”
“適当”とは、“平均的に”と捉えるといいかもしれません。
最低限の決まりごとなどは守ったうえで、あとは自分の効率のいいやり方でやってもいいということです。
ここで、大切なことは最低限のルールややり方は守るということです。
「適当に」と言われたからといって、すべて自分のやり方でやっていいというわけではありません。
他にも、「大体で」などと言われることがあるかもしれません。
“大体”の基準も人それぞれなのではっきりしませんよね。
発達障害を持っている方は、このような曖昧な表現がニガテです。
わからないところは常に確認するようにしましょう。
“そこにいてくれればいいから”
例えば、「受付にいてくれればいいから」、「そこに座っていてくれればいいから」などと言われることがあるかもしれません。
ですが、言葉を鵜呑みにして、ただそこにいるだけではいけません。
「そこにいてくれればいい」、「受付にいてくれればいい」という言葉にはどんな意味が含まれているのでしょうか?
受付にいてと言われたら、最低限受付の業務はこなさなくてはいけません。
難しい作業をしてほしいというわけではありませんが、そこでの業務には従事してほしいということです。
発達障害を持っている方は、相手の気持ちを考えるのがニガテで、言葉をそのままの意味として捉えがちですが、相手は自分にどうしてほしいと思っているのか、相手の気持ち・考えを推測するよう心掛けてみましょう。
まとめ
発達障害を持っている方は、曖昧な表現がニガテ、相手の気持ちを考えるのがニガテという人が多いと思います。
普段の生活ではそこまで支障がなかったとしても、仕事となると、自分の小さなミスが周りに大きな影響を与えてしまうかもしれません。
ですが、「適当に」などといった表現は、捉え方が人それぞれなので難しいところでもあります。
わからないところは、しっかりと確認するよう普段から心掛けましょう。