サヴァン症候群の方は、「天才」と症されることもあります。
ですが、サヴァン症候群と言っても症状は様々で、生きづらさを感じていることも少なくないようです。
今回はそんなサヴァン症候群の特徴についてまとめてみました!
目次
サヴァン症候群とは?
サヴァン症候群とは、知的障害、発達障害などのある人の中で、ある特定の分野に対して突出した能力を持っている人の症状のことを指します。
例えば、
・ランダムにされた「○年○月○日は何曜日?」の質問に、計算によって「×曜日」と答えることが出来る
・一度読んだ本、映画などのセリフを完璧に覚えている など
サヴァンとは、フランス語savantで日本語に訳すと賢人、学者などの意味を持っています。
サヴァン症候群の人は、このように卓越した能力・才能を持っていますが、簡単な計算はニガテ、コミュニケーションニガテという報告もあるようです。
サヴァン症候群は、自閉症の方の中では約10%に見られ、その他の疾患の中では約0.1%に見られます。
女性よりも男性に多く見られるのも特徴です。
サヴァン症候群には有能サヴァンと天才サヴァンの2タイプあります。
有能サヴァン
有能サヴァンとは、ある分野に対してその人の知的発達レベル以上の能力がある場合を言います。
天才サヴァン
有能サヴァンと同様、ある分野に対して突出した能力を発揮しますが、世間的にみてもかなり優れた能力と言えます。
天才サヴァンは、全世界でも100人程度の人しかいないと言われています。
サヴァン症候群の特徴
計算能力
難関な計算が素早く出来る
「○年○月○日は何曜日?」の質問に、計算によって「×曜日」と素早く答えることが出来る
記憶力
本や映画のセリフなどの膨大な量のものを完璧に覚えることができる
短い時間で円周率などを暗唱できる
芸術的能力
記憶だけで、かなり鮮明な絵を描くことができる
音楽的能力
一度聞いた楽曲を完璧に再現することができる
知覚的能力
10か国語など、複数の言語を自由に操る
など
映画“レインマン”でサヴァン症候群の方のモデルとなったキム・ピークさんは自閉症のため、普段の生活は介護なしではできませんでしたが、記憶能力にとても優れており、今まで読んだ何千冊という本の内容をすべて暗記していたそうです。


サヴァン症候群の特徴まとめ
サヴァン症候群と言っても様々な方がいるため、すべての方に突出した能力があるわけではありません。
また、サヴァン症候群の方は、ベースに何か知的障害や発達障害を持っているため、本人は生きづらさを感じていることもあります。
そういったことを心に留めておくことも大切ですね。