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反社会性パーソナリティ障害とは?② ~発症の原因は~

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反社会性パーソナリティ障害とは?① ~自分が楽しむことが優先!罪悪感を感じないサイコパス。反社会性パーソナリティ障害の特徴~

悪いことをしても罪悪感を感じず、ルールを守れない「反社会性パーソナリティ障害」

発症の原因は何なのでしょうか?

反社会性パーソナリティ障害の原因は?

反社会性パーソナリティ障害の原因は、遺伝的要因も関係していると考えられますが、多くの場合、幼少期の環境が関係しているのではないかと考えられています。

反社会性パーソナリティ障害は、その由来から大きく二つに分けられます。

一つは、子どもの頃から手がつけられないやんちゃ坊主で、すでに問題行動が頻発している場合です。

子どもが10歳までに、素行症(わがままで他者への思いやりがなく、罪悪感にさいなまされることなく、いじめたり、他者の持ち物に損害を与えたり、嘘をついたり、盗んだりすること)と、注意欠陥・多動(注意を持続したり、集中したり、課題をやり遂げたりすることが困難。また言動が過剰に活動的で衝動的)を発症した場合、成人後に反社会性パーソナリティ障害を発症する可能性が高くなると言われています。

もう一つは、子どもの頃は問題なかったのに、青年期になってから犯罪に走りだす場合です。

どちらも、幼い頃に両親から虐待をうけた育児放棄があったなど、幼少期に両親から十分な愛情を与えられなかったことが反社会性パーソナリティ障害発症の原因ではないかと言われています。

子どもの頃から周囲から理解されず、親や教師からも、問題児扱いされて育ったため、心の中に激しい怒りを抱えており、それを親に向けられず、社会に投影しているのです。

その根底には、長い年月にわたる不幸な体験と強い人間不信があります。

また、発症する約50%の要因が遺伝的要因だと言われていて、家族に反社会性パーソナリティ障害の人がいると発症しやすいようです。

反社会性パーソナリティ障害の治療法は?

反社会性パーソナリティ障害は、治療が非常に難しく、特定の治療法が存在するわけではありません。

しかし、一部の症状には、認知行動療法などの精神療法が有効だと言われています。

この場合、本人の自覚があるかどうか、本人が変わりたいと思っているかどうかによって、効果も違ってくるようです。

また、攻撃性や衝動性で問題がある場合は、選択的セロトニン再取り込み阻害薬 (SSRI)と呼ばれるある種の抗うつ薬が処方されることがあります。

ただし、すぐに効くような薬はありません。

認知行動療法やカウンセリングなどを、あきらめずに続けていくことが大切です。

周囲の人の対応

反社会性パーソナリティ障害の人は、生まれてから否定され続けてきたため、できるだけ否定的な対応は避けたいところです。

こちらが不信感を抱いて接すれば、相手も不信を抱きます。

先入観をなくし、ニュートラルに接することが基本となります。

挑発などには冷静に対応し、「何かあったのか?」と、根気強く目を届かせることを続けると、だんだん信頼関係が築かれていきます。

忍耐と受け止める度量が必要とされます。

反社会性パーソナリティ障害の人の克服ポイント

反社会性パーソナリティ障害の人は、危険な感覚を自ら求め、危険に対して不安を感じにくい傾向があります。

危険に対する興奮を求めずにはいられないということが、生理学的にも認められています。

そのような傾向を無理に抑えつけようとしてもうまくいきません。

社会で合法的な成功をおさめるためには、危険を求める傾向をうまく満たして活かすことです。

パーソナリティ障害全般に言えることですが、特性をうまく伸ばせば、社会的に活用することもできます。

反社会性パーソナリティ障害の場合、レーシングスポーツやマリンスポーツ、格闘技や武道などは。衝動をかなり満たすことができると言えます。

職業にできればより良いですが、趣味でも構いません。

また、危険を伴う、とび職、建設現場の仕事、自衛隊やパイロットなどは、危険への衝動をうまく昇華してくれるでしょう。

反社会性パーソナリティ障害の人も、愛する人ができたり、子どもができると、反社会的な生き方に疑問を抱くようになるようです。

一流の格闘家たちも、自分の子どもには同じ仕事をさせたくないと答える人が少なくありません。

その道を究めるほど、危険や怖さを実感するため、我が子には同じ苦しさや危険な思いをさせたくないと思うのでしょう。

他者への愛に目覚めることにより、自分の抱えている危険なものへの衝動を卒業することができるとも言えます。

反社会性パーソナリティ障害まとめ

社会のルールが守れない、罪悪感を感じない「反社会性パーソナリティ障害」

自覚がある人もいますが、その場合、生きづらさを感じているかもしれません。

治療法として、認知行動療法などの精神療法やカウンセリングの効果が高いと言われています。

また、素行症の子どもをできるだけ早く見つけて治療すると、反社会性パーソナリティ障害が原因で生じる社会的問題を減らすのに役立つ可能性があると言われています。

本人の自覚がある方が治療の効果も高いと言われていますので、諦めずに認知行動療法やカウンセリングを続けていきましょう。


参考:
パーソナリティ障害 いかに接し、どう克服するか, 岡田尊司, PHP研究所,2004/5/31
反社会性パーソナリティ障害(ASPD) ,MSDマニュアル家庭版

 

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