未来が見えづらい現代、あなたは自分自身の未来をどのように考えていますか?
明るい未来か、否定的な未来、どちらかになる確率は五分五分です。
「心の中の不安をすっきりさせるメソッド」では、未来を否定的ではなく肯定的に考え、不安より満足感を覚えることで、もっと自分を大事にする方法をご紹介していきます。
第5回は、「不安の9割は考えすぎ」の続き、「自分と他人を比べる人の共通点」を解説していきます。
自分と他人を比べる人の共通点
前回、
という話をしました。
しかし、いくつになっても、
と、自分に問いつづける人もいます。
例えば、30代半ばのビジネスマンは、
と、進路退路の間で悩む人も少なくないと思います。
今の上司を見れば、自分の未来がどうなるか大体想像がつくけれど、ついつい、
と、迷ってしまう…。
そうやって迷っている人は、人生の最期を迎えるときも、
と、自問するか、もしくは、
と、あきらめの言葉を自分に投げているかもしれません。
今を楽しむ人、未来に不安になる人
大多数の人がそうだと思います。
にもかかわらず、なぜ「今を楽しむ人」と「未来に不安になる人」、正反対の道を歩くようになるのでしょうか。
どちらになるのか、実はスタートラインで既に決まっています。
- 「今を楽しむ人」は、今できることをやって、その時その時の満足感を感じている。
- 「未来に不安になる人」は、未来のことや過去のことばかり考え、今していることに焦点を当てていない。
「未来に不安になる人」は、やりたいことを見つけるために、小さなことでもいいから行動してみよう、とは考えていません。
自分で「自分にはできない」、そう決めつけてしまっているのです。
これは、自分がそうだと強く信じていたり、思い込んでいるという無意識の領域の話なので、ほとんどの人は気づいていないと思われます。
例えば、自分と同じ年代のスポーツ選手が活躍しているのを見て、
「好きなことをしていると、そんなことも気にならないんだな」
「きっと、自分とは違うんだ」
「彼はもう自分の好きな道を見つけているんだな」
と思い、今の自分と比較して、彼らが努力しているその間、
と、後悔と漠然とした将来への不安が襲ってくるのです。
「でも」というNGワードは使わない
例えば、好きなタレントさんがいたとします。
その人は、演技もできて歌もうまい、しかも趣味は料理で本まで出している本格派。
しかも最近、美人で有名な女優さんと結婚しました。
このタレントさんを見ると、ほとんどの人が、
「自分のことに精一杯打ち込んで、一生懸命生きているんだなぁ」
「キレイな人と結婚して、羨ましいなぁ」
と感じるようです。
しかし、自分に自信が持てない人は、
「私も自分の好きなことを見つけて、夢中になるような人生を送りたい」
「でも、私は自分の好きなものすら見つけることができないし、夢中になるものがない…」
「自分も結婚したいな…、でも自分とお付き合いしてくれるような人がいない…」
と、「でも」という言葉を頻繁に使っています。
「でも」という言葉がクセになっている人も少なくなくありません。
この「でも」という言葉は、他人に使えば、相手と対立しやすいし、自分に使えば、自分を否定する言葉になりやすいです。
「でも」という言葉が、考えすぎるきっかけ、不安をもたらすきっかけになっているのです。
「でも」という言葉たった一言ですら、他人も自分も否定してしまうほどの威力がある。
だからこそ慎重に使って欲しい言葉なのです。
…続く