昨今、さまざまな出来事がめまぐるしく展開する日々が続いています。
特にここ数年は、新型コロナの影響もあり、先の見えない日が続きましたよね。
そんな中、漠然と、
「もし新型コロナに感染してしまったらどうしよう…」
「これまでのような生活ができなくなってしまったら…」
「自分の将来はどうなってしまうのだろうか…」
と、不安を抱えている人も少なくないのではないでしょうか。
【心の中の不安をすっきりさせるメソッド】では、「なぜ人は不安を抱えてしまうのか?」「その不安をどうやればすっきり解消することができるのか?」など、不安に対する対処法などを解説していきます。
今回は、第1回目ということで、『そもそも人はなぜ不安になるのか?』をみていきましょう。
そもそも不安って?
「不安」を広辞苑で調べてみると、
ふ‐あん【不安】
①安心のできないこと。気がかりなさま。心配。不安心。「―な一夜を過ごす」
とあります。
要するに、「気がかりで落ち着かないこと。心配なこと」
という意味になるでしょうか。
私たちは、自分が予想できない出来事に遭遇した時、また、特定できない危険や脅威を察知した時に、自分自身の危機として誰もが経験する心の反応として「不安」を感じます。
不安を感じること自体は異常なことではなく、危険や脅威を未然に警告して、それに備えるための行動の源です。
しかし、病的な不安というものもあって、明確な理由がないのに、不安が生じて苦痛が大きくなり、しかもその苦痛が長期に渡ると、日常生活に支障をきたすことに繋がってしまいます。
こうなると「不安障害」という精神疾患にまで事が及んでしまうことも…。
そうなる前に、「いま頭の中にある不安」をなんとか解消できたらいいですよね。
「なんとなく不安」になる人たち
近年、自分の将来について、仕事、人間関係などについて、「何となく不安」になる人が増えているようです。
特に、自分の外側(他人や社会)に基準を置いて、他人に合わせようとしたり、他人と比較してしまう人は不安を抱えてしまいがちです。
「自分は仕事で他の人と同じレベルで働けているのだろうか?」
このように、他人との比較や社会全体を基準にして考える人ほど、不安に駆られてしまい、また、将来の安定や保証を求めてしまうようです。
しかし、自分の将来がどうなるのか、予測はできても知ることはできません。
そして、将来への不安や焦りといった気分は、考え方次第で前向きになれるのです。
例えば、少し体調が悪くなると、
「このまま会社に行けなくなってしまうかも…」
「このまま働けなくなったら、クビにされてしまうのでは…」
と、考えれば考えるほど、より一層不安な気持ちが浮かんできてしまいます。
しかし、実際には「まだ何も起こっていない」んですよね。
事実としてあるのは「体調が悪い」ということだけです。
不安になるのは、そう「考えた」からにすぎず、しかも、それは不安になるような「考え」をしたために生まれたものです。
では、こう考えてみたらどうでしょうか。
「じゃあ今日は思い切って休んでしまおうかな」
「しかも明日は休みだからゴロゴロしよう」
そう決めて、実際休んでみて、少しでも気分が良くなれば、
という具合に、自分を大事にする方法、前向きになれる方法に気づきます。
このように、不安やネガティブな気分や感情のほとんどは、自分が勝手にネガティブな考え方をしてしまった結果、偏ったものの捉え方・見方から自分が作り出しているものにすぎないのです。
「ほっと一息つくことを習慣にする」
このような『気づき』を大切にしたいですね。