「現代ストレス社会」と言われる今。
ストレスフルな環境で働き続けるためには、自分で自分を守る工夫が必要です。
その工夫のキーワードが「感情」!
「感情とうまく付き合うための処方箋」では、仕事で感じる「怒り」「悲しみ」「落ち込み」「不安」の4つの「感情」を味方につけて、ストレスから自分を守る方法をご紹介します。
第16回は、「落ち込み】~「反すう思考」から現実思考へ戻る5つのワーク~」の続き、「【落ち込み】~「こんなのありえない!」という行動で落ち込みをストップ!~」を解説していきます。
目次
【落ち込み】~「こんなのありえない!」という行動で落ち込みをストップ!~
ここまで「思考」に注目して落ち込みから抜け出す方法をご紹介してきましたが、「行動」で落ち込みから回復す方法もあります。
例えば…、
なんて経験、あったりしませんか?
「気持ち」から「行動」の流れも、もちろんあるのですが、「行動」から「気持ち」の流れもあるのです。
ここでは、「行動」から「気持ち」の流れをうまく活用して、落ち込みから回復する「行動活性化」というスキルをご紹介します。
ポイントは、“楽しさ”と“達成感”を感じられる行動を、ただただやってみること!
楽しさや達成感を得られる行動は、人によって違うので、自分に合った行動のリストをあらかじめ作っておきましょう。
リストは、次のようにバリエーションに富んだアイデアを入れてみてください。
- 一人でできること
- 誰かとやること
- 少し手間がかかるけど、効果が大きいこと
- 効果は少なくても手軽にできること
では、下を例にして、自分に合う行動リストを作ってみましょう!
自分に合う行動リスト
“楽しさ”を感じられる行動リスト
- 学生時代の同級生と飲みにいく
- お笑い番組を見る
- 猫カフェに行く
- 明るい服を着る
- ひとりカラオケに行く
- デパ地下で季節限定スイーツを買って食べる
…などなど。
”達成感“を感じられる行動リスト
- ランニングをする
- 机や部屋の掃除をする
- 勇気が出なくていけなかった店に入ってみる
- パソコンのデータを整理する
- 以前、取り組んでいた仕事を振り返る
- 鍋をひたすら磨く
…などなど。
「こんなことするなんてありえない!」と思うようなことであればあるほど、いいアイデアと言えます。
「明るい色の服を着るなんて気持ちと合わない!」
など、気持ちと合わない行動だからこそ、そんなことする気になれない行動だからこそ、落ち込みから回復するのに役立ちます。
「それをする気になれるかどうか」とは関係なく、片っ端からリストにある行動を試してみてください。
少しずつ、落ち込みから抜け出せているはずです。
次回、【落ち込み】~落ち込みが回復したらワンパターン行動からも回復を~、へ続く