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他人に興味が無さ過ぎる!一人を好む統合失調質パーソナリティ障害(SPD)の4つの特徴
統合失調質パーソナリティ障害(SPD)を聞いたことがありますか? パーソナリティ障害のA群の一つに分類される統合失調質パーソナリティ障害。 一人でいることを好むのが特徴ですが、周りに関心が無さ過ぎて日 ...
パーソナリティ障害には様々なタイプがあります。
周りに全く興味を持たなく、感情も表にださない、そんな症状がパーソナリティ障害のひとつである、統合失調質パーソナリティ障害の特徴です。
今回は統合失調質パーソナリティ障害発症の原因と、その治療法についてまとめてみました!
統合失調質パーソナリティ障害の原因は家庭環境だった・・・?
統合失調質パーソナリティ障害の方は、一見わかりにくいですが、実はとても繊細な心の持ち主です。
それには、子どものころの家庭環境が大きく影響しているようです。
というのも、“周りに関心がない”というのは自分を守るために身につけた手段なのです。
周りとの関わりを避ける、感情を外に出さないようにする、などの方法で自分のバランスを保ってきたのです。
そのため、一人で行なう仕事なら問題はありませんが、プロジェクトリーダーであったり、チームの一員になったりすると、少なくともチームメンバーとコミュニケーションを取らなくてはなりせん。
そうなると、今までの自分のバランスが崩れ、うつ病などの発症を招いてしまうこともあります。
周りを気にしない=心が強い、鈍感などと思われやすいのですが、実はとても脆く弱い心の持ち主なのです。
また、遺伝的要素も統合失調質パーソナリティ障害の発症の一因ではないかと考えられています。

統合失調質パーソナリティ障害の治療法は?
統合失調質パーソナリティ障害の方は、病気だという自覚がないことが多く、本人が苦痛だと感じていないことが多いです。
自分を変えようという気持ちがあまりなく、治療に持っていくというのがまず難しいところです。
心理療法
先ほども述べたように、統合失調質パーソナリティ障害の方は、自分が病気だという自覚がなく、自分を変えていこうという気持ちもあまりないことが多いです。
そのため、自分の性格などに悩んで病院を受診するということはほとんどありません。
受診をされる場合は、うつなどの症状を訴えての受診が多いです。
ですが、なぜうつになってしまったのか、そのきっかけや背景を患者さん自身把握していないことも多くあります。
なので、まずは自分自身がどんなことがニガテなのか、どんな場面に苦痛を感じるのか、自分自身についてもっと知っていく必要があります。
また、本人には病気の自覚がないため、自分の行動によって起こるトラブルや問題などを本人に気付かせる必要があり、繰り返し何度も何度も指摘していく必要があります。
人格とは長い時間を経て形成されたものなので、すぐに変えるということは難しいです。
時間をかけてじっくりと治療していきましょう。
周りの人も、暖かく見守ってあげることが大切になってきます。
薬物療法
統合失調質パーソナリティ障害の治療は主に心理療法ですが、薬物療法も使われることがあります。
といっても、直接的に人格を変えられるような薬はありません。
薬物療法は、うつ症状や、不安などの症状は出たときに、その症状を和らげるために使われます。
そのため、必要最小限の量で薬物療法は行なっていきます。
統合失調質パーソナリティ障害の原因と治療法のまとめ
統合失調質パーソナリティ障害の方は、病気という自覚がないことが多いため、治療をするのが難しくありますが、症状によって支障が出る場合は病院を受診すると良さそうです。
発症の原因としては、子どものころの育成環境や遺伝が考えられます。
治療には主に心理療法が使われ、まず自分を知ることから始めていきます。

