スキーマ 認知行動療法

生きづらさの原因となっている"スキーマ" ①

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この記事では、生きづらさの原因となることがある「スキーマ」について紹介していきます。

今回はまず、スキーマとはどのようなものなのか、説明していきます。

スキーマとは?

スキーマという言葉、あまり聞き覚えがないかと思います。

心理学においては、「まとまって記憶されている情報や知識」のことを指します。

とは言っても、あまりピンと来ないですよね。

スキーマは、自分にとって「当たり前」となっている考え方であり、物事を判断するときの基準となるものであり、生まれてから今に至るまでの様々な経験によって形作られます。

例えば、青信号を渡るというとき、「この信号は渡っていいのかな?渡ってはいけないのかな?」と考えたりはしません。

なぜなら、私たちには「青は渡れ、赤は止まれ」という信号のスキーマが刻まれているからです。

このスキーマがあるからこそ、信号を一目見ただけで無意識に渡れるかどうかを判断し、動くことができているのです。

一方でこのスキーマは誰にでも共通するものではなく、あくまで「自分にとって」の当たり前です。

「青は進め、赤は止まれ」というスキーマはある程度の年になればみんなが持つかと思いますが、「赤信号で車が通っていないとき」についてはどうでしょうか。

もちろん、本当であればこの場合でも渡ってはいけないのですが、実際には「車が来ていなければ渡ろう」と考える人と、「赤信号である以上待たなければいけない」と考える人とがいますよね。

これは、身の回りにいる人などから受け取った情報により作られるスキーマが、人によって異なっているために起こることなのです。

スキーマがなければ、生きていく上で無数にある何かを選択しなければいけない場面で、毎回考えなければいけなくなります。

朝起きて、「ベッドから出るかどうか」「顔を洗うかどうか」「仕事に向かうかどうか」などいちいち自分の頭で考えていては、時間がいくらあっても足りませんよね。

そのため、スキーマそのものは生きていくためになくてはならないものなのです。

早期不適応スキーマ

さて、生きていくためになくてはならないと言ったばかりのスキーマなのですが、一方で自分を苦しめてしまう、困ったスキーマもあります。

そのようなスキーマのことを「不適応スキーマ」と呼ぶのですが、その中でも、幼少期の生活環境によって形成されるスキーマのことを早期不適応スキーマと呼びます。

スキーマは経験によって作られるものとお話ししましたが、多くのスキーマは幼少期に作られます。

生まれたばかりではまっさらな状態だったのが、両親とのやり取りなどから「どのような場合にはどのような選択が相応しいか」を身に着けていき、次々にスキーマを形作っていきます。

裏を返せば、幼少期の生活環境が自分を苦しめてしまう、不適応なスキーマを作り出してしまっていることも少なくありません。

例として、小さいころに「親に認めてもらえなかった」と感じていたことが、「だれも信用できない」というスキーマをつくり出していることがあります。

こういった不適応スキーマはしかし、自分が生き延びるために形成されたものです。

「信用したら裏切られて傷ついてしまう」という経験をしたことで、「最初からだれも信用しなければ傷つくこともない」と無意識に考えてしまうのですね。

そのため、もともとは自分の身を守っていたものなのですが、このスキーマを抱えたまま大人になってしまうと、とても生きづらくなってしまいます。

早期不適応スキーマを知ることで、自分を助けるために生まれたにもかかわらず、現在自分を苦しめている考え方に気が付き、そこから抜け出すために役立ちます。

私たちが抱えているストレスには、多くの場合このスキーマが関係しています。

先ほども説明した通り、スキーマは人によって異なっているため、同じ場面であっても強いストレスを感じてしまう人もいれば、そうでない人もいます。

スキーマが後天的に作られたものということは、それを後から変えていくことも可能ということです。

ちょっとしたことでイライラしてしまう、落ち込んでしまうという人や、ストレスを感じてしまうことが多いという人は、早期不適応スキーマを多く持っているかもしれません。

それらのスキーマに気づき、その作用を緩和できれば、ストレス自体の発生を軽減できるはずです。

まとめ

今回の「生きづらさの原因となっている"スキーマ"」では、
スキーマとはどのようなものか。
早期不適応スキーマとは何か。
について学びました!

次回からは、早期不適応的スキーマの具体的な例を紹介していきます!

 



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