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発達障害の人と共に働くということ⑨ ~職場でみられる発達障害…「集中力が続かない。仕事中の居眠りが多い」~

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会社のデスクの上や、その周りもゴチャゴチャ。

会議や打ち合わせには毎回遅れるし、何をやらせても段取りが悪く、同じミスを繰り返す…。

あなたの部下や同僚にそんな人はいませんか?

もしかしたら、その人は「発達障害」かもしれません。

「発達障害の人と共に働くこと」では、職場で発達障害の人と接する場合の対応策や、どのような工夫がされれば、当事者とその周囲の人たちが気持ちよく働けるかをまとめています。

第9回は、「職場でみられる発達障害…『優先順位が分からない、変化に対応できない』」の続き、「職場でみられる発達障害…『集中力が続かない。仕事中の居眠りが多い』」を解説していきます。

職場でみられる発達障害

ここでは、発達障害が疑われる人たちの職場での振る舞いや仕事ぶりなどの例をあげて、周囲がどのように対応すればよいかを提案していきます。

アスペルガー症候群を含むASDとADHDの複合型だったり、その複合に度合いが異なったり、加えて二次障害を抱えるなど、個々でさまざまな病態がみられるため、事例が似ているからといって診断や対応策が全て当てはまるとは限りません。

また、大前提として、これらに似た様子の人を発達障害と決めつけることは最も回避するべきことです。

【事例2】…「集中力が続かない。仕事中の居眠りが多い」(Tさん・30代男性)

30歳のTさんは、子どもの頃から成績が良く、都内の有名私立大学を卒業後、大手玩具メーカーに入社。

おっとりした振る舞いの、一見好青年です。

商品開発部を経て、一年前に営業管理へ異動になりました。

Tさんは、興味のない話を聞かされたり、苦手な書類を目の前にすると、とたんに睡魔に襲われて、場所もわきまえず眠りこんでしまいます。

デスクで作業をしている最中、少人数での打ち合わせ、時には電話の最中でも居眠りをしてしまい、上司から何度となく注意を受けても直りません。

また、Tさんは居酒屋などの帰りに、他人の靴を履いたり、似たようなコートを着て帰ったり、寿司屋のカウンターで隣の人の寿司を食べてしまい、怒られることもしばしば。

その程度のうっかりなら「笑い話」や「ご愛嬌」で済みますが、商品開発部にいた頃は、重要なコンペの最中に大きないびきをかいて眠ってしまい、クライアントの逆鱗にふれて取引をふいにしてしまいます。

営業管理に異動後も、資料など短く簡潔なものなら処理できますが、長文になると読み込むことができず、適当に読み流すため、致命的なミスを連発してしまいます。

居眠りもますますひどくなり、「大事な仕事は任せられない」と、単純な事務仕事しか回ってこなくなりました。

Tさんは「自分がだらしないせいだから仕方ない。きっとまた近いうちに異動だと思います…」と落ち込んでいます…。

考えられる症状

ADHDの人は、自分にとって関心のない話題や、退屈な場面では、集中力が極端に落ちます。

長時間、相手のいうことをじっと聞いていることが苦手なため、会議や打ち合わせ中でも居眠りしてしまうことがあります。

発達障害を抱える人は、寝つき・寝起きや寝相の悪さ、いびき、歯ぎしり、寝言などがみられ、睡眠効率が低い場合があるため、日中に眠気を感じます。

また、注意・集中が長く続かず、うっかりミスが多く、周囲をギョッとさせることがよくあり、仕事以外でも、忘れ物をしたり、物を取り違えたりなどもよくみられます。

母国語である日本語の長文が読み込めないところから、全般的な知的発達の遅れがない学習障害の可能性もあります。

周囲の対応策

会議や打ち合わせは要点を絞り、長時間をかけないようにしましょう(これは、発達障害を抱えていない場合でも、時間を有効に使うために必要なことですが)。

長時間になる場合には休憩を挟むなど、会議の雰囲気が停滞しないためには有効な手段です。

集中力が長時間続かなくても、着想力など得意分野を上司が見出し、その方向で力を発揮できるような方向づけをするというのが理想です。

会議や打ち合わせの見通しなどは社内で調整できても、取引先を前に居眠りをされ、会社そのものに不信感を持たれてはいけません。

その場合は、表に出ない仕事で活躍できる場を探していきましょう。


 
次回、「職場でみられる発達障害…『忘れやすい。忘れ物が多い』」、へ続く


 

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