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発達障害の人と共に働くということ⑮ ~職場でみられる発達障害…「曖昧な言い回しがわからない。自分の思い込みに固執する」~

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会社のデスクの上や、その周りもゴチャゴチャ。

会議や打ち合わせには毎回遅れるし、何をやらせても段取りが悪く、同じミスを繰り返す…。

あなたの部下や同僚にそんな人はいませんか?

もしかしたら、その人は「発達障害」かもしれません。

「発達障害の人と共に働くこと」では、職場で発達障害の人と接する場合の対応策や、どのような工夫がされれば、当事者とその周囲の人たちが気持ちよく働けるかをまとめています。

第15回は、「職場でみられる発達障害…『騒々しい場所が苦手。気が散りやすく飽きっぽい』」の続き、「職場でみられる発達障害…『曖昧な言い回しがわからない。自分の思い込みに固執する』」を解説していきます。

職場でみられる発達障害

ここでは、発達障害が疑われる人たちの職場での振る舞いや仕事ぶりなどの例をあげて、周囲がどのように対応すればよいかを提案していきます。

アスペルガー症候群を含むASDとADHDの複合型だったり、その複合に度合いが異なったり、加えて二次障害を抱えるなど、個々でさまざまな病態がみられるため、事例が似ているからといって診断や対応策が全て当てはまるとは限りません。

また、大前提として、これらに似た様子の人を発達障害と決めつけることは最も回避するべきことです。

【事例8】…「曖昧な言い回しがわからない。自分の思い込みに固執する」(Tさん・20代男性)

旅行代理店勤務のTさん。

残業が続いたある日、Tさんは上司から「これで何か飲み物でも買って、みんなに差し入れてくれ」とお金を渡されました。

しかし、Tさんは「何か飲み物…」と、とても困惑し、「何かってなんですか?」と聞いても「適当に何でもいいから」と言われてますます混乱。

何を買えばいいのか、何本買えばいいのかわからず、結局何も買えませんでした。

次の日、上司に預かったお金を返すと「使いっぱしりがイヤだったのか?これも仕事のひとつだぞ」と、説教されたのでで、理由を説明しようとするものの、うまくできません。

仏頂面で黙り込んでいたため、上司からは「生意気なやつ」だと思われてしまいました。

Tさんは、曖昧な言葉がわからない一方で、言葉を都合よく解釈してしまう一面があります。

以前、後輩の女性社員と世間話をしている時、「先輩、登山が趣味なんですか。好きなタイプかも」と言われたTさんは告白されたと思い込んで、その日からメールを頻繁に送ったり、何度も食事に誘って、一緒に帰ろうと彼女の帰宅時間に合わせて会社の近くで待ち伏せするなどの行為を繰り返します。

結局、彼女から「全然好きじゃない」「ちょっとしたストーカーです。これ以上続けるなら人事に相談します」と、手厳しく言われてしまいました。

「学生時代から社交辞令がわからないし、言語化されていない雰囲気や空気を察することができなかったんです。人の話や本の内容の途中で、すぐに分かったと早合点してしまうし…。物事がはっきりしていないと、いろいろ考えて不安になってくるんです」

しかし、Tさんはそのあとも同じような行為を繰り返し、他の女性社員からセクハラで訴えられています…。

考えられる症状

言葉を文字通りに受け止め、社交辞令がなどが理解できないため、騙されたり詐欺に遭いやすいという一面があるのがASDです。

周囲の対応策

この場合も、相手の特徴を踏まえて誤解されるような言葉、曖昧な言葉を放たないようにします。

本人に決して悪気はないことを念頭に置いて、当人に対する具体的な指示の出し方を職場で関わる人たちで決めて、接していきましょう。


 
次回、「職場でみられる発達障害…『自分の仕事以外は関われない。指示されたこと以外ができない』」、へ続く


 

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