日々の生活の中でこんな気持ちになったことはありませんか?
自分が正しいと思うことは、なんと言われても変えられない…
商品を間違えられても、変えてもらうことができない…
自分の意見を通すために、人の気持ちを配慮できない…
このような状況が続くと、心の中に不満が溜まったり、周囲と関係が悪化してしまうなど、結果的にあなたの生活の質を下げてしまいます。
こうしたトラブルを解決し、より爽やかに生きるための方法が「アサーション」です。
お互いにとって心地いい関係を作るために「アサーション」を学んでみませんか?
第16回は、「様々な事例でアサーション⑦ 共働きなのに夫が家事や育児を手伝ってくれない」の続き、「様々な事例でアサーション⑧ 夫が姑の味方ばかりする」を解説していきます。
様々な事例でアサーションを確認しよう
ここまで、自己表現には「非主張的自己表現」「攻撃的自己表現」「アサーション」の3つのタイプがあるとご紹介してきましたが、次からは実際にある様々なケースを取り上げ、自己表現についての理解を深めていただきたいと思います。
あなたならどの表現を選び、まだそれはなぜなのか?考えてみてください。
⑧夫が姑の味方ばかりする
その内容は「パンではなく米を食べるように」「健康にいい和風の料理を作ってもらうように」など、私の家事についていろいろ言われているようなのです。
しかも、近い将来同居したいという話も出ているようで、とても不安です。
問題は、そのことを姑は夫としか話さず、私には何も言ってくれないこと…。
これでは、私に異論があっても答えようがないですし、姑に言われたことに私が反論すると、夫は不機嫌になって黙り込んでしまいます。
どうしたらいいのでしょうか…。
攻撃的反応
- 怒って離婚まで考える
家事に口出しされるのもウンザリだし、その上同居なんて冗談じゃないわ!
こんな調子ではやっていけないから、「お義母さんをとるか、私をとるのか、はっきりして!」と言ってやるわ。
それでもまだお義母さんの言うことばかり聞くなら、離婚も考えよう…!
非主張的反応
- トラブルにならないように黙る
料理は私なりに考えて作っているんだけど、分かってもらえないみたい。
お義母さんの前では緊張して何も言えなくなっちゃうし、でも夫に自分の気持ちを言って、不機嫌になったら困るし…。
どうしたらいいのかしら…。
アサーティブな反応
- 冷静に解決策を考える
お互いの気持ちの行き違いが大きくなる前に、しっかり話し合った方がいいわね。
夫に「あなた自身はどうしたいのか、教えてほしいの」と言ってみよう。
そして、私なりの考えがあることを説明してみよう。
ワンポイントアドバイス
- 家族のことで大事なことは夫婦で話し合って決めましょう
結婚しているのは、あなたと夫なのですから、二人がどうしたいのか、お互いに分かり合うことが大切です。
今、あなたはどうしていのでしょうか?
もし話し合いをしたいのであれば、まず自分の気持ちを丁寧に夫に伝えましょう。
「私はあなたと結婚したのだから、お義母さんの言う通りにするのでなくて、あなたと一緒に考えながら、二人の生活を作っていきたいの」と正直な気持ちを伝えてみましょう。
その上で、夫自身の意見にも耳を傾けましょう。
同居についても同じことで、大事なことは夫婦で決めて、お義母さんに伝えるようにしてはどうでしょうか。
次回、「様々な事例でアサーション⑨ 子離れできない親に干渉される」、へ続く