パーソナリティ障害B群に分類される自己愛性パーソナリティ障害。
自己愛が強いため、人間関係で問題を抱えることがしばしばあるようです。
今回は、そんな自己愛性パーソナリティ障害の特徴についてまとめてみました!
自己愛性パーソナリティ障害とは?

自己愛とは、自分を大切にできる能力のことをいいます。
自己愛は、年齢を重ねるごとに、成熟していくと言われています。
つまり、自分だけでなく、相手にも愛情を与えることが出来るようになるということです。
自己愛性パーソナリティ障害は、自分のことしか見えておらず、相手を思いやることができません。

自己愛が強すぎるがために、相手のことが見えておらず、相手も自分と同じように感情を持っていると認めることが出来ないのです。
主な特徴は、
- 「自分は特別だ」「自分は何でもできる」などと思い、そのような言動をとる
- 自分のためなら人を平気で利用する
- 周りの評価にとても敏感で傷つきやすい/怒りやすい
- 相手の気持ちを考えられない
- 自分の利益を考えて人と関わる
など

「自分は特別な存在」タイプ
自己愛性パーソナリティ障害の方は、自分には特別な才能があると思い、それに伴った発言、行動が目立ちます。
例えば、自分は有名人と知り合いであるなど、自分のことではなくても知り合いである自分はすごいと自慢したりします。
「自分は特別な存在だ」と思いこみが強く、自分のことしか考えられません。
そのため、常に自分が注目の的でありたいと思っています。
自分のためなら人を平気で利用し、平気で裏切ることもあります。
相手の気持ちを考えることが出来ず、傷つけても平気です。
こういった言動のため、職場や家庭内で、トラブルが相次いでしまいます。
このタイプが人と仲良くするのは、自分への利益を考えて仲良くしているということが多いです。
ですが、自分の思ったようにいかないと、感情的になり急に怒りだすことも。
口調は常に攻撃的という特徴もあります。
しかしこういった行動は、自分自身を守るためのものです。
「理想と現実のギャップに悩む・・・」タイプ
このタイプは、“かなり高い理想の自分”を持っています。
「自分には才能があるんだ!」と常に思っていますが、現実の自分とのギャップに落ち込んでしまい、自分を責めてしまいます。
このタイプは、先ほどのタイプとは違い、内気で、注目の的になるのを避ける傾向にあります。
また、他の人の意見や評価にとても敏感で傷つきやすくあります。
自分の意見や感情もあまりおもてに出しません。
このタイプは自分に自信が持てないため、自分を誇大化してしまうようです。
自己愛性パーソナリティ障害の特徴まとめ
自己愛性パーソナリティ障害の人は、自己愛が強く、相手のことが考えられないため、職場や家庭でしばしばトラブルが発生してしまいます。
また、理想の自分と現実の自分のギャップが激しすぎて落ち込んでしまうこともあります。
しかし、こういった行動は、自分を守るため・自分に自信が持てないために起きてしまうのです。
