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自己肯定感を高めて人生をもっと楽に!【3】 ~自己肯定感は揺れ動く…調子が悪い日があるのはなぜ?~

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突然ですが、あなたにとって「幸せ」とはなんですか?

  • お金持ちになること
  • 玉の輿にのること
  • 幸せな結婚をして子供を育てること
  • 大きな会社に入って安定した職があること
  • 商売やスポーツで大成功して有名になること

これらの目的は達成すると嬉しいものです。

しかし、「自己肯定感」が低いと、これらの目的を達成しても幸せを感じられません。

一次的には嬉しいかもしれませんが、喜びが長続きしないのです。

「自己肯定感を高めて人生をもっと楽に!」では、自己肯定感とうまく付き合う方法を身につけ、幸せな毎日を過ごすための方法をご紹介していきます。

第3回は、「『おかしいな?』に気づけたら自己肯定感回復のチャンス」の続き「自己肯定感は揺れ動く…調子が悪い日があるのはなぜ?」を解説していきます。

自己肯定感は揺れ動く…調子が悪い日があるのはなぜ?

自己肯定感は、あなたを取り巻く環境によって高くなったり低くなります。

例えば、お気に入りの洋服に飲み物をこぼしてしまった後や、大切なパートナーとケンカした後など、どんなに強い自己肯定感を持った人でも、一時的に気持ちが落ち込むものです。

大切なのは、

「自己肯定感が上下動するものだと知ること」
「今、自分の自己肯定感がどのような状態になっているかに気づくこと」

です。

例えば、

「今朝は夫と口喧嘩になったから、今の私は気分が落ち込んでいる」
「普段は気にならない同僚の無駄話にイライラするのは寝不足だから」
「自己肯定感が低い状態だから、小さな失敗に動揺しているんだ」
「子どもにうるさく言ってしまったのは、私が心配しすぎているから」

など、今の自分は自己肯定感が下がっているのだと知るだけで、心は楽になるものです。

「今の自分の状態を自己肯定感を通して知る」

それだけで正体不明の不安・心配から解放されます。

自分を客観視…大切な「自己認知」

ソクラテスの名言の中に、「汝自身を知れ」という言葉がありますが、「なぜ自分がこう感じているのか」を客観視して、自覚することを、心理学の世界で「自己認知」と呼びます。

自己認知はなぜ大切なのでしょうか?

私たちの感情はマイナスの状態から一気にプラスに転じることがなく、必ず一度はフラットな状態からプラスかマイナスに転じていきます。

自己認知がうまくできていると、調子がいい時も、

「今は自己肯定感が高い状態だから、小さな失敗もすぐ切替られるんだな」

と自分を客観視することができます。

逆に調子が悪い時も、

「今は自己肯定感が落ちているから、小さな問題が大事のように感じるんだな」

と分かり、消極的なマインドが続く「自動思考の罠」に陥りにくくなります。

罠に陥らないため、自分で自分の心を整えることができて、あなたは自分で自分の感情の主導権を握ることができるのです。

「自己肯定感は揺れ動くものである」

ということを知り、

「今、自分の自己肯定感はどの状態にあるのか」

これを意識することで、どんな環境であっても自分をフラットな状態に戻すことができます。

嬉しいことがあったら大いに喜び、ツラいことがあったらどんよりと落ち込んでもいいのです。

しかし、喜び過ぎたり、落ち込み過ぎたりを繰り返すと心が疲れてしまいます。

心を大きく上下させて、そのギャップで消耗しないための合言葉が、

「一喜一憂しない」

です。

この言葉を言うだけで、心にゆとりが生まれ、自己認知を行う時間ができます。

本来のあなたに戻るフラットな状態を作ることができるのです。

どんな状況にもブレない「自分軸」とは

一喜一憂せず、自分の状態を客観視することの効能は、脳科学的にも立証されているそうです。

例えば、

  • 他者から認められた時
  • 褒めてもらえた時
  • 課せられた課題をクリアできた時

人は快楽を感じます。

脳内でドーパミンやオキシトシンといった人を幸せにするホルモンが分泌されるため、といわれています。

逆に、

  • 人から怒られた時
  • 理不尽なことが起きた時
  • 課せられた課題を達成することができなかった時

などは、脳内で不安を高めるホルモン、アドレナリンやコルチゾールなどのストレスホルモンが増えていきます。

実はどちらの状態も一方に傾いたまま長時間放置すると弊害があります。

ポジティブな側に傾きすぎると、人は自己愛が強くなり、少しでも批判的なことを言われただけで、怒り、傷つき、反抗します。

逆にネガディブな側に傾きすぎると、自己否定の強い状態になってしまいます。

このように、「テンションが下がっている時」「気分が高揚している時」は、

「自分は今、ポジティブになっている」
「脳内でドーパミンやオキシトシンが分泌されている」

と、考えましょう。

逆に、「テンションが下がっている時」「気分が落ち込んでいる時」は、

「自分は今、ネガディブになっている」
「脳内にストレスホルモンのコルチゾールや不安を高めるノルアドレナリンが増えている」

と、受け止めましょう。

今のあなたの感情状態から、どのような脳内ホルモンが自分の脳の中にたくさん分泌しているかを理解するだけで、感情を感情で処理してエスカレートさせず、自分で冷静に対応できるようになります。

感情はどうしても一喜一憂してしまうもの。

自分でフラットな状態に持っていくよう、意識することが必要です。

感情はコントロールできるのです。

  • 自己肯定感が上下動するものだと知る
  • 今、自分の自己肯定感がどういう状態になっているかに気づく

この2つの視点を持つことで、自己肯定感の木をすくすくと育んでいけるようになります。

しなやかでブレのない、イキイキとしたあなたらしい自分軸を手にいれましょう…!

一喜一憂しないことが、折れない心を作る

 
次回、「2つある『自己肯定感の高め方』」へ続く


 

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