突然ですが、あなたにとって「幸せ」とはなんですか?
- お金持ちになること
- 玉の輿にのること
- 幸せな結婚をして子供を育てること
- 大きな会社に入って安定した職があること
- 商売やスポーツで大成功して有名になること
これらの目的は達成すると嬉しいものです。
しかし、「自己肯定感」が低いと、これらの目的を達成しても幸せを感じられません。
一次的には嬉しいかもしれませんが、喜びが長続きしないのです。
「自己肯定感を高めて人生をもっと楽に!」では、自己肯定感とうまく付き合う方法を身につけ、幸せな毎日を過ごすための方法をご紹介していきます。
第47回は、「『負の感情をコントロールする』3つのマネジメント法」の続き、「【負の感情をコントロール①】エモーショナル・スケーリング」を解説していきます。
【負の感情をコントロール①】エモーショナル・スケーリング
「エモーショナル・スケーリング」は、抱えてしまったネガディブな負の感情をモノサシで測り、感情という数値では表せないものをあえて数値化して表出し、可視化することにより、感情をコントロールするテクニックです。
はじめに、
を思い出しましょう。
これが10点満点の10点となり、モノサシの長さになります。
次に、
は、10点中何点か?と考えていきます。
不安や恐れを感じている時、脳内では偏桃体と呼ばれる部位が過剰に活性化しています。
それが脳科学の研究によると、エモーショナル・スケーリングのような方法で、不安や恐れの感情を数値化、客観視することで、偏桃体の過剰な働きがおさまっていくことが分かっています。
もし、あなたが8点、9点をつけるような強い不安や恐れを抱いてしまったら、まずは1点でもいいので下がる方法を考えてみましょう。
例えば、原因となっている事柄から1時間だけ離れてみる、などです。
仕事のミスが原因なら、思い切ってオフィスを出てサボってしまいましょう。
不安や恐れの原因が対人関係にあるなら、その対象となっている人と物理的に離れます。
そして、近くに緑の多い公園などがあるなら、散歩してみましょう。
それだけで心が落ち着きます。
これは、脳内でセロトニンが分泌されるためです。
心が落ち着いたなら、再びエモーショナル・スケーリングを行ってください。
あなたの抱えている不安や恐れは、4~5点くらいまでに下がっているはずです。
自分で下がる方法を考え、実行する。
これだけでも偏桃体の過剰な働きは落ち着きます。
エモーショナル・スケーリングには、過去にあった、よりネガディブな負の感情を思い出し、「あの時と比べれば」とスケーリングすることで冷静さを取り戻す効果があります。
そして、自分の感情をモノサシで測ることで、ネガディブな負の感情を手放すきっかけをつかむことができるのです。
すると、あなたは、自分のネガディブな負の感情は自分でコントロールすることができる、と知るでしょう。
これはあなたの人生にとって大きな発見と自信になります。
どんなことがあっても、感情に邪魔されるに、自己肯定感を高めることができるようになるのです。
次回、「【負の感情をコントロール②】脱フュージョン」へ続く