突然ですが、あなたにとって「幸せ」とはなんですか?
- お金持ちになること
- 玉の輿にのること
- 幸せな結婚をして子供を育てること
- 大きな会社に入って安定した職があること
- 商売やスポーツで大成功して有名になること
これらの目的は達成すると嬉しいものです。
しかし、「自己肯定感」が低いと、これらの目的を達成しても幸せを感じられません。
一次的には嬉しいかもしれませんが、喜びが長続きしないのです。
「自己肯定感を高めて人生をもっと楽に!」では、自己肯定感とうまく付き合う方法を身につけ、幸せな毎日を過ごすための方法をご紹介していきます。
第48回は、「【負の感情をコントロール①】エモーショナル・スケーリング」の続き、「【負の感情をコントロール②】脱フュージョン」を解説していきます。
【負の感情をコントロール②】脱フュージョン
不安を遠ざける方法として、心理療法の現場で使われているのが「脱フュージョン」というテクニックです。
フュージョンとは、「融合」「混ざりあう」といった意味があります。
そこに「脱」を付けた「脱フュージョン」は、混ざり合った私たちの感情から負の感情を切り離す効果があります。
例えば、TOEICで高得点をとる目標のため、勉強の計画を立てていたのに、実行したのは初めの3日間だけ。
だんだんテキストすら開かなくなってしまい、「自分は最低だ」と落ち込んでいるとしましょう。
その時、感じてる負の感情をそのままにしていると、
から
「いっそTOEICを受けるのをやめてしまおうか」
と、負の自動思考が始まってしまいます。
そんな時に役立てたいのが「脱フュージョン」です。
やり方は複数ありますが、ここでは2つの方法をご紹介します。
1つ目は「自分は最低だ」と声に出しながら手放していく方法で、ステップは3つです。
- 「自分は最低だ」と小さな声で口にします。
- 続いて、「自分は最低だ」と頭の中で繰り返し、その後すぐに「…と思った」と頭の中で付け加える。
- 最後に「自分は最低だ」と小さな声で口に出し、その後すぐに「…と思ったことに気づいている」と付け加えて言う。
これで、「『自分は最低だ』と思ったことに気づいている」となります。
これで負の感情と距離が取れるようになり、負の自動思考に陥りにくくなります。
このやり方を、歩きながら、掃除や料理をしながら行うのが2つ目の方法です。
何かをしながら、「自分は最低だ」というフレーズを言い、そしてすぐ「『自分は最低だ』と思っていることに気づいている」と続けて言います。
歩きながら、違い動作をしながら、楽しみながら行っていくのがポイントです。
すると、ネガディブな負の感情と距離がとれるようになり、負の自動思考に陥りなくくなるだけでなく、冷静さを取り戻し、客観的になることができます。
そして、どんなに強いネガディブな負の感情を口に出してしまえば、単なる言葉にすぎないことに気づくことができるのです。
このように、ネガディブな負の感情が襲ってきても、自分のことを守り続けていくことができるのです。
次回、「【負の感情をコントロール③】ポジティブ・チェンジ」へ続く