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過眠症とは?① ~「眠すぎる…」日中のひどい眠気はただの寝不足ではない!?過眠症の特徴と3つタイプ~

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「お昼を食べた後に眠くなってしまう…」

ということは誰にでもあると思います。

ですが、

「話の途中で寝てしまった…」
「何時間も昼寝をしてしまった…」

という場合は「過眠症」かもしれません。

今回は睡眠障害のひとつである、過眠症の種類とその原因についてまとめてみました。

過眠症とは?

過眠症とは、睡眠障害のひとつで、夜しっかり眠っているにも関わらず、昼間に強い眠気を感じてしまい、起きているのが困難、もしくは無意識のうちに眠りに落ちている状態のことをいいます。

眠気によって、仕事や授業に集中できなかったり、食事中や会話中にも強い眠気を感じてしまったりと、日常生活に支障が出てしまいます。

過眠症の主な3つのタイプと症状

ナルコレプシー

世界的に1000~2000人に1人に見られるみられる疾患で、10歳代で発症することが多いと言われています。

また、比較的、日本人に多くみられます。

ナルコレプシーの人は、日中に強い眠気に襲われて、眠ってはいけないような場面でも急に寝てしまいます。

そのため、生活や仕事に支障をきたし、自動車事故やその他の事故のリスクが大きくなります。

睡眠時間は長くて30分程度と短く、目が覚めると一時的にすっきりします。

突然、全身の力が入らなくなってしまったり、その場に座り込んでしまうこともあります。

また、入眠の前後や起床直後に、体を動かそうとしても動かせなくなることがあります(睡眠麻痺)。

この睡眠麻痺とよばれる体験は、金縛りのように恐ろしく感じられることもあります。

睡眠麻痺は、ナルコレプシーの人の4人に1人にみられ、健康な小児や成人にあらわれることがあります。

また、寝入る前後や目覚める時に、実際には存在しない映像が見えたり、音が鮮明に聞こえたりすることがあります(幻覚)。

これらの鮮明な幻覚は、夢に似ていますが、もっと強烈です。

この幻覚は、以下のように呼ばれています。

  • 入眠時幻覚:寝入りばなに起きるもの
  • 出眠時幻覚:目が覚めた時に起きるもの

入眠時幻覚は、ナルコレプシーの人の約3分の1にみられます。

また、夜の眠りが浅く、頻繁に目を覚ますのも特徴です。

特発性過眠症

特発性過眠症の有病率は、ナルコレプシーより少なめと言われていて、10歳代~20歳代で発症することが多い病気です。

特発性過眠症は、

  • 1.夜の睡眠が10時間以上の場合
  • 2.夜の睡眠が6時間~10時間までの場合

の2種類に分けられます。

「1.夜の睡眠時間が6~10時間」と、一般的な長さでも特発性過眠症と言われることがあります。

なぜなら注目すべきは、日中の睡眠時間だからです。

日中に1~4時間くらい眠ってしまうのが特発性過眠症の症状です。

目覚め後はすっきりと覚醒できず、眠気が持続しリフレッシュ感が乏しい場合が多いようです。

また、たとえ夜の睡眠時間を長く取ったとしても、日中の眠気がなくならないのも特発性過眠症の特徴です。

入眠時幻覚、睡眠麻痺などはみられない点で、ナルコレプシーと区別されます。

反復性過眠症

別名、「クライン・レビン症候群」とも呼びます。(病気を発見した2人の医師の名前)

反復性過眠症は非常にまれな睡眠障害で、100万人に1~2人と推定されています。

10歳代で発症する場合が多く、女性より男性の有病率が約4倍高いとみられています。

反復性過眠症は、傾眠期という睡眠時間が異常に長くなる時期と、平常の睡眠の時期とを何度も繰り返します。

傾眠期は不定期にあらわれ、だいたい数ヶ月に1回の間隔でやってきます。

傾眠期に入ると、一日のほとんど(16~20時間)を寝て過ごすくらい眠り続けます。

食事とトイレなどの最低限のこと以外はほとんど眠っているような状態です。

無理やり起こしたとしても、しっかりと起きることはなく、ぼんやりと口数はすくなく、またすぐに眠りについてしまいます。

また、傾眠期は過食になり、食事の嗜好も変化することもあるようです。

「夢の中にいるよう」と非現実感を訴えたり、衝動的な行動をすることもあります。

傾眠期は3~10日ほどで終わり、傾眠期以外では平常の睡眠に戻ります。

最大の特徴は、傾眠期にみられた認知・行動障害が傾眠期が終わると完全に消失して正常になることです。

過眠症の原因は?

ナルコレプシー、特発性過眠症、反復性過眠症のどれもまだ原因はわかっていません。

しかし、これらが過眠症を引き起こす要因なのでは…?と考えられているものが2つあります。

  • 精神的ストレス
  • かなりの睡眠不足

精神的なストレスによって眠りすぎてしまう…。

または、逆にかなりの睡眠不足のため眠りすぎてしまう…。

ということが考えられます。

過眠症のポイント

過眠症で注目すべきは、夜の睡眠ではなく、日中の睡眠についてです。

たとえ夜にたくさん寝ても日中に強い眠気を感じ、起きているのが困難な場合、過眠症の疑いがあります。

原因はまだわかっていませんが、精神的ストレスや極度の睡眠不足が原因なのではと考えられています。

次回、改善法について詳しくみていきます。


参考:
MSDマニュアル家庭版,ナルコレプシー, Karl Doghramji,(2016/2),
MSDマニュアルプロフェッショナル版,特発性過眠症, Richard J. Schwab,(2018/12),
Suimin.net,過眠症とは, https://www.suimin.net/step1/syndrome/type_b/,日本大学医学部精神医学講座 主任教授 内山 真,(C)Mitsubishi Tanabe Pharma Corporation. All Rights Reserved. (C)Yoshitomiyakuhin Corporation. All Rights Reserved.

 

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