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ほめ日記で自分発見!【15】 ~「ほめ日記」で自分らしく生きる人たち②~

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あなたは「ほめ日記」を知っていますか?

「ほめ日記」は、自分で自分をほめる日記のことで、自分の個性やクセを知り、良いものは伸ばし、マイナスなクセを修正して、自分の中に隠れている能力や感情・感性などを表面化させることができます。

あなたも「ほめ日記」で、自分の可能性を発見して、最高の人生を創造する力に繋げてみませんか?

第15回は、「『ほめ日記』で自分らしく生きる人①」の続き、「『ほめ日記』で自分らしく生きる人②」を解説していきます。

目次

「ほめ日記」で自分らしく生きる人たち②

前回に引き続き、「ほめ日記で輝きを増した人たち」をご紹介します。

オンリーワンで日本一を目指す---福岡県・Sさん(39歳)

コンビニエンスストアのオーナーであるSさんは、3か月前に「ほめ日記」を書き始めました。

哲学書や啓発書などいろいろ読みましたが、思考を使いすぎて頭がでかくなる一方でした。
その点、「ほめ日記」はシンプルで、誰にでもできます。
頭ではなく、内側から直感でいい力が出てきます。
日々の営みを書いていくので、マイナス面も見えてきます。
いいことと悪いことの識別が自然にできるようになるんですね。
結果がすぐに出ようが出まいが、書き続けることで必ず蓮の花が開くと信じています。

北九州出身のSさんは、10代から大阪に出て、とび職、長距離トラック運転手、土木関係の手配師などなど…、さまざまな仕事に就いたそうです。

帰郷してからコンビニの経営を始めて6年目、他店にない個性的な店づくりを心がけ、今は真面目な社長さんです。

人間、本気でやればやれないことはない、一生懸命のめり込んで自分の心の導きに従って愚直にやれば何でもできると信じています。
必ずやれる、やれるということを人にも示したいと思っているんです。

4年目にフランチャイズで実施したあるキャンペーンで、九州の1300店舗中、一番に。

その表彰式へ出席を促された時、「日本一になったら表彰台に上がります」とあっさり断ったSさん。

「九州一の次は日本一」と思っていたSさんは、「ほめ日記」を書くうちに変わってきたそうです。

今までは商売で一番を目指していましたが、オンリーワンで一番を目指そうと考えるようになりました。
お金儲けは数字の世界ですが、人は数字では評価できません。
私らしいオンリーワンの人生は何なのか?まだはっきりとした形は見えていませんが、何か人に喜んでもらえることをしたいです。
「ほめ日記」を書き続けて、内に求めていけば、そのうち確かなものが内側から湧き出してくると思っています。

Sさんの書き始めて1~2か月頃の「ほめ日記」

  • 東北の大震災にすぐ義援金を送ってえらいね。
  • 以前よりも駐車場のゴミ拾いをしていて楽しい。トイレ掃除もスタッフよりキレイにできるし楽しくできる。店も心もピカピカだね。
  • ポイ捨てなど、モラルのない人を見るとムカッとしていたが、この頃はしなくなった。イライラも減ってきた。心が広くなったね。
  • 朝出勤前に、今日一日幸せに生きていきます、と心に決めてから出かける。素晴らしい。
  • 職場で元気に大きな声で自分から挨拶してかっこいい。
  • お墓参りにいってきた。毎月2回、ご先祖様のお墓参りに行って手を合わせ、感謝を伝えている。よくやっている。
  • ほめ日記など、自分がこれだと信じたことを毎日継続している自分は偉い。
  • 焦らずゆっくり自分の目標を登っていると信じている自分はすごい。

Sさんは、過去の「負の部分」をなかったことにするのではなく、ありのままに受け止め、必ずプラスに転じることができると信じて、そんな自分のこともほめています。

劣等者でいるしか居場所がなかったので、逆に強がるしかなかったんです。

そう話すSさんですが、今はそんな弱さを全く感じられません。

過去の負の経験は、未来の善に反転するに違いありません。

Sさんが「ほめ日記」を書き始めてから店の売上が少し増えたそうです。

ただし、これは「ほめ日記効果」ではなく、そういう巡り合わせだったのでしょう。

どんなに頑張っても上がらない時は上がらない。

上がる時は上がる。

数字は天から授かったものなのです。

親子と先生の「トライアングルほめ日記」---東京都・Eさん(52歳)

子どもたちに何か宝物を残してあげたいんです。

そう話すのは、東京で小学校の先生をしているEさんです。

7年前に「ほめ日記」の講座に参加してから、「ほめ日記で自尊感が高まる」と実感したことがきっかけで、翌年から担任の子どもたちと「ほめ日記」を実践することにしたそうです。

「ほめ日記」を子どものうちから書いていたら、自分のことを大切に思う心が育つはず。
命にとって、それが最高の宝だと思うんです。

子どもたちは、毎日自分をほめることをE先生手作りの「ほめ日記帳」に書き込んで提出し、翌日に赤ペンで「ほめコメント」を書き込んで本人に返します。

そして、毎週金曜日は、「ほめ日記帳」を自宅に持ち帰り、保護者に「ほめコメント」を書いてもらい、月曜日にまた学校に持ってくる…。

このトライアングルの実践が、三者三様の喜びや幸せを生み出し、学年末にはそれぞれの心に小さく、かつ一生の宝物が宿ります。

毎日のことなので、先生の仕事量もその分増えるのですが…、

初めは子どもたちのためと思っていましたが、これは私の幸せのためであり、親御さんのためものだと分かりました。

そうEさんは言います。

具体的には…、

  • 子どもの「ほめ日記」を見ることで、普段気づかないその子の良さを知ることができる
  • コメントを書くために常に子どもの良さに目を向けているため、可愛さがどんどん増す
  • 子どもたちは、ほとんど毎日先生からほめられるので、先生が大好きになり、関係性が深くなる
  • 子どもたちは、お互いの良さを見て言葉にすることができる
  • クラスをまとめやすくなる
  • 保護者は、自分の子どもを担任がよく見てくれていると評価してくれるため、信頼関係が築ける
  • 保護者は、自分の子どもをほめる視点で見る習慣がつくことで、子どもへの見方が変わり、親も成長できる

この取り組みが全国的に広まれば、10年、20年後の日本の社会は変わるかもしれません。

E先生ご自身の「ほめ日記」から

  • 今日も子どもたちの「ほめ日記」に、かなり丁寧にコメントが書けたね。子どもたちが喜ぶ顔を思い浮かべながら、時間を割いている私、よくやっている。でも私も楽しいからね。
  • 夕べ、寝る前に体にありがとうと伝えたら、「まかしとき」と体から返事があって、気持ちよく眠りについた。目覚めが良かった。AM1時ごろに寝たのに、AM5半にサッと起きられたからすごい!体に感謝している私、エライよ。体がちゃんと答えてくれたね。
  • 子どもと「ほめ日記ワーク」を続けていると、子どもの良さがよく分かる。子どものことを、すご~くかわく思えてくる。子どもたちも、お互いを思いやる優しさが出てきている。今日も忘れ物をしていたY君にM君がやさしい言葉をかけていた。いつまでもその優しさを忘れないで。
  • 今日やったプリントの丸つけした。その日のうちにやって仕事が早い!少し早めに帰ってきたよ。明日やる仕事をメモに書いてきた。仕事が確実に終わるね。すごいすごい!学年主任が何をしているかインプットしてる。来年は主任だ。学年を引っ張っていけるようになるね。
  • しばらく休んでいた「ほめ日記」、2週間書いたよ。やっぱり良いことが増えるね。切替も早くなった。すごい!
  • 今日は保護者に子どもたちが「ほめ日記」を持ち帰る日。親御さん、何を書いてくれるかな。書き忘れる人がいないといいけれど。親はうっかりでも、子どもは寂しい。
  • クラスが静かになってから話すようにしている。えらい!子どもたちをほめて、自分をほめて。「ほめ日記」私も書いてるよ。私はほめの達人だ!

 
次回、「ほめ日記」で自分らしく生きる人③、へ続く


 

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