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心の中の不安をすっきりさせるメソッド ~その③ 『「失敗が怖い」こそが出発点』~

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未来が見えづらい現代、あなたは自分自身の未来をどのように考えていますか?

明るい未来か、否定的な未来、どちらかになる確率は五分五分です。

「心の中の不安をすっきりさせるメソッド」では、未来を否定的ではなく肯定的に考え、不安より満足感を覚えることで、もっと自分を大事にする方法をご紹介していきます。

第3回は、『「失敗が怖い」こそが出発点』を解説していきます。

目次

「失敗が怖い」こそが出発点

「あなたが本当にやりたい事はなんですか?」

そう聞かれて、すぐに答えられる人はどれくらいいるでしょうか?

自分に関心をもっていないと、自分が何を考えて、どんな行動をしているかに気づかないかもしれませんね。

特に現代人は、情報社会を生きていることもあり、物事をすぐ「思考」で捉え、知らず知らずのうちに「思考」に囚われてしまうようです。

悩んだり、不安になった時、「思考」することで、答えや解決を見出そうとする傾向が強いのです。

そして、多くの人はこう考えるようです。

「何かしたいこと、好きなことが見つかれば、楽しくやれるはずだ」

しかし、実際に行動してみなければ、それがやりたいことなのか、好きなことなのか、がわかるはずもないのです。

それなのに行動することができないのは、根底に「行動して失敗するのが怖い」という思考があるからではないでしょうか。

自分がそんな恐れ、不安を抱いていることを自覚して認めない限り、延々と「自分がやりたいことがわからない、やりたいことが見つかれば何とかなるはず」を繰り返すことになります。

まずは、「失敗したらどうしよう」と不安になっていることを、自分自身が認めてあげましょう。

それは、決して恥ずかしいことではなく、あなたがあなた自信の不安を認めてあげることが、「本当にやりたいこと」に向けて踏み出す勇気になるはずです。

しなければならない」をひとつ消してみる

多くの人が、

「何がしたいか分からない」
「私は何がしたいのか」

と、悩み、不安や焦りを感じている現代。

焦っているのは本当に「やりたいことがわからない」からなのでしょうか。

今、仕事をしている人でも「これが本当に自分のやりたいことなのか、わからない」と悩み続けている人もいます。

しかし、

「何がしたいかわからない」

というより、

「何がしたいか、わからなければいけない」

と焦ってはいないでしょうか。

何がしたいかわからない、自分で自分のことがわからない、というより、

「周りの人は、やりがいのある仕事をしているのに、自分はそんな充実感を感じていない。それは、自分がやりたい仕事をしていないからだ」

という、「思考」の負の連鎖に陥っているのではないでしょうか。

「必ず仕事をしなければならない」
「仕事をしないのは人間として失格だ」
「だから決して仕事を“やめてはならない”」
「しかも、“やりがいのある仕事”をしなければならない」
「やりがいのある仕事について“イキイキしなければならない」
「それも“いま、すぐに”」

という思考ベースの「しなければならない」です。

人生のある段階、または一生を通して「自分は何をしたいのだろう」と問い続けることは、人間であることの証明なので決して否定されることではないです。

しかし、すぐに見つからなくてもいいのではないでしょうか。

客観的にみて、早いうちから「やりたいこと」がはっきりわかっている人は、むしろ少数派です。

「社会に出たら、仕事をするのは当然。社会人なのだから」

こんな思いにとらわれていたら、どれほど体力的にきつくても、精神的に追い詰められていても「仕事を休んではならない」という気持ちに引っ張られてしまうでしょう。

つらければ、有給を使って1か月丸まる休んでもいいのです。

1年休職して、心と体を休めてもいいのです。

もっと自分の気持ちに沿った選択をしてもいいのではないでしょうか。

人生の選択肢はひとつではない

有給を使って休んでもいい、休職してもいい。

そう言うと、

「そんなことをしたらレールから外れてしまう」
「一度レールから外れたらもう二度と元の道には戻れなくなってしまう」

と焦る人もいるかもしれません。

ですが、本当にその「レールを走る列車」にしか、生きる道はないのでしょうか。

もっと自由に生きる方法はないでしょうか。

そこから逸脱したら、人生の落伍者になるのでしょうか。

多くの人が「レールから外れる」ことを恐れています。

確かに、今の社会そのものが、「一度決まった道から外れた人間」が元に戻りにくい仕組みになっています。

しかし、「レールから外れた人は、落伍者になってしまう」という思い込みを支えているのは誰なのか?

規格外の生き方を望む自分を、落伍者と思うかどうか。

画一的な生き方をしない自分を、落伍者と思うかどうか。

「落伍者」としての烙印を捺しているいるのは、自分自身ではないでしょうか。

安定や安心を求めるのは、生命の安全を確保しようとする人間の本能でもあるので、理屈的には合っています。

しかし、

「何がなんでも、レールに乗らなければならない」
「みんなから遅れたら人生が終わってしまう」
「一度走りだしたら、脱落してはいけない」
「途中下車したら、二度とレールの上を走ることができない」

と、不安になっているとしたら、あなた自身が「こうでなければならない」という、社会の規範に染まって、自分をがんじがらめに束縛してしまっている、と言えるでしょう。

すべて「やり直すことができる」

「存在しないレール」を絶対的なものであるかのように映るのは、あなたの目に映る世界を偏った目で見ているからなのです。

存在しないレールに自分が乗り損なったような気分になって、勝手に「人生の落伍者」というレッテルを貼り、ずっと苦々しい思いを抱え込んでいるひとは、いつまで経っても「レール」の外側の可能性を見ないふりをして、生きることになるでしょう。

人生には、多種多様な道があり、その道にいたるための選択肢もたくさんあります。

それでも、

「どうしたらいいか分からない」
「未来の保証がないから踏み出せない」
「挑戦して、失敗したらどうしよう」
「失敗したら、もう二度とやり直すことができないのではないか」

という不安や恐怖があるとしたら、それは、あなたが「自分の生き方」を認めていないからだし、自分の気持ちを抑えているということ。

意識の根底で、社会の規範やルールに従っていないと「生きていけない」と信じこんでいかせんか?

外側の基準に従い、順応しようとして我慢していませんか?

もし、あなたが現状に必死に耐えてつらい思いをしているのなら、もっと“自分らしさ”を受け入れ、自分の気持ちに従ってください。

自分の気持ちを我慢したり、否定する必要などない、ということに気づいてください。

 

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