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心の中の不安をすっきりさせるメソッド ~その⑳ 実は、「人生楽あれば楽あり」~

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未来が見えづらい現代、あなたは自分自身の未来をどのように考えていますか?

明るい未来か、否定的な未来、どちらかになる確率は五分五分です。

「心の中の不安をすっきりさせるメソッド」では、未来を否定的ではなく肯定的に考え、不安より満足感を覚えることで、もっと自分を大事にする方法をご紹介していきます。

第20回は、「『実感』したことは必ず実現する」の続き、「実は、『人生楽あれば楽あり』」を解説していきます。

実は、「人生楽あれば楽あり」

「苦あれば楽あり。楽あれば苦あり」

ということわざがあります。

文字通り、人生は苦しいこともあり楽しいこともある、という意味です。

そして、

「努力し続けていれば、やがて楽な生活が訪れるでしょう。しかし『楽』ばかりしているとやがて『苦』が訪れるでしょう」

という意味もあります。

また、

「楽は苦の種、苦は楽の種」

といった、「今の苦労は将来の楽につながるから耐え忍ばなければいけない」といった、「苦」と「楽」を相関関係としてとらえることわざもあります。

このように、私たちの社会では、「苦」と「楽」は、切っても切れない関係だと信じられているようです。

「幸せになると、そのあと不幸が訪れるのではないかと不安になる」
「この幸せが長く続くわけがないと思ってしまう」

このような心理が、「苦」と「楽」の関係性を表していると思います。


 
上記のことわざは、「楽をすれば苦が訪れますよ」と、まるで脅しのようにも聞こえますが、ではプラスの願望だけを実現させるにはどうすればいいのでしょうか?

この答えが、まさにこれまで述べてきたように、自分の感情や欲求、願望を基準にして、「自分の感じ方」を信じること、なのです。

そして、今の自分の感情や欲求、願望を優先すること。

たったこれだけです。

これだけでいいということを信じられない人は、あなたの理想とする人がどんな生活をしているか。

あなたの憧れる人が、どんな毎日を送っているか、思い起こしてください。

少なくとも、自分の欲求や願望を抑えたり我慢したり、自分をないがしろにはしていないのではないでしょうか。

彼ら、彼女たちにできるのなら、あなたにもできないわけはないのです。

今が楽なら未来も楽

この定義を元に考えると、今「楽」に生きている人たちは、未来でも「楽」に生きている人たちです。

そして、今「苦」に生きている人たちは、未来でも「苦」に生きている人たち、ということになります。

「苦あれば楽あり」を期待して、今「苦」に生きている人は、何年経っても、「楽」を夢見ながら「苦」を生きる人生になるでしょう。

ただし、「苦あれば楽あり」で、苦労しながら楽になった人も大勢いると思います。

そのような人たちは、苦労しながらも、その中に「楽」の種をまいてきた人たちです。

この人たちも、「楽あれば楽あり」をもっと早く知っていたら、もっと早く「楽あれば楽あり」の人生になっていたのではないでしょうか。

確かに、今の社会は努力してもなかなか実らず、ほとんどの人に厳しいものかもしれません。

しかし、もしかしたらそう思い込んでいるだけなのではないでしょうか。

「でも、楽を目指そうとしても、実際に楽にならない」
「社会は厳しいんだから仕方ないんだ」

という人もいるかもしれません。

しかし、実は今の社会がそう思い込ませてきた。

環境がそう思い込ませてきた。

そのため、あなたもそう思いこんでしまっただけ、ということは考えられないでしょうか?

改めて社会を見渡してみると、私たちの周辺に否定的なものがあふれています。

テレビや新聞、雑誌などのニュース記事は、ネガディブな事件が並び、ネットを見ても、経済危機や自然災害といった言葉があふれています。

広告は、今それを買わないと時代に乗り遅れる、買わない人は劣っている、早く買わないと間に合わない…など、不安や焦りをあおっています。

こういう情報に触れ続けていると、「楽なんてできるはずがない」と思ってしまうのは無理もない状況といえます。

…続く

 

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