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自分を守る!心理学で自分をケア ~その7 ストレス分析をまとめると~

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日々のストレス、過去のトラウマ。

辛い状況にいる自分を、自分に合った方法で労ってあげるための心理学講座、第7回目、最終回です!

自分との向き合い方、受け止め方、心の負荷の受け流し方を知って、「息苦しい」から「生きやすい」自分を手に入れましょう!

目次

分析結果から導き出されるもの

前回の復習!

前回までの復習です。

前回の内容は、「行動」を書き出すものでした。

ストレスを感じたとき、逃げ出してしまったり、イライラをぶつけてしまったり、はたまた黙っていたり。

どれも行動ですが、それぞれストレス状況の行動を見直してみましょう。

唯一他人からも確認できるストレス反応ですね。

検証の方法や心理学用語の「自動思考」、そして体の反応については前回の記事を参考にしてみてくださいね!

分析最終回! 結果をまとめる

ここまで自分のストレスの状況を見つめ直した機会は、あまりないのではないでしょうか。

一緒に6回のステップを踏んでくださった方々の中には、辛い状況を思い出すことで疲労してしまった、という方もいらっしゃるかもしれません。

これまでは、

・ストレッサーを客観的に

・自動思考

・気持ち

・体の症状

・行動

を書き出してきましたが、「自動思考」「気持ち」「体の症状」「行動」これらはそれぞれつながりあっています。

ストレッサーを客観的事実だけで見つめ直し、ストレス反応を分析を何度か繰り返すと、「自分はこういう状況に弱い」「こういう反応をしてしまう」という傾向がつかめてきますね。

さらに、客観的事実だけで見つめ直せたことで、「なんだ、どうってことないじゃん」とイライラが治まったり、「今イライラしているけどもしかしたら勘違いかも」とネガティブのループになるストレスの悪循環からすぐに抜け出せたりする人もいます。

今自分の周りで起きていること、感じていることを、「今○○と感じた」と感じ取れることは、「マインドフルネス」という技術にもつながっていきます。

何回かあとでより詳しく説明していきますが、このマインドフルネスの状態であることは、ストレスを感じにくくなり、感情が爆発することを防ぐことができるとてもすぐれた技術です。

もし「今○○と感じている」とその時々の感情を感じ取れたら、その感覚を意識してみてくださいね。

そしてその第一歩となるのがこれまでのストレス分析。

繰り返していくうちに、リアルタイムで感じ取れるようになっていきます。

何度も分析をしていくうちに苦手な場面・状況を把握し、ストレッサーに気づき、傾向がわかってきますので、ぜひ気づいたときに分析をしてみてくださいね!

ストレスはなくてはならないもの

ここまでストレスは悪循環に陥りやすく、できるだけ対処すべきもの、というような説明をしてきましたが、実はストレスというのはなくてはならないものです。

ストレスの多くは、不安や恐怖、怒りといったもの。

これらは実は生き物には予め備わっている機能です。

私達が野生で暮らしていたとき、住処となる場所の近くで聞き慣れない音が聞こえたとします。

異音から、家族が傷つけられてしまう・住処を失ってしまう危険性を感じ取り、何かしらの対処をしなくてはなりません。

このときに働きかけるのが「恐怖」や「不安」で、これらの感情によって、見回りをしたり、家族のメンバーに気をつけるよう合図をしたりすることができます。

なので、恐怖や不安は、「傷ついてしまう危険があるから対処しなくては」というなくてはならない感情であり、生命を継続するためには必要なストレスなのです。

また、敵が現れた場合は黙っていては傷ついてしまいます。

即座に行動を起こさなくてはいけません。

このときに感情は「怒り」に変わり、アドレナリンが分泌され攻撃をして敵を排除しようとします。

怒りは「目の前の危機が確定したから即座に対処すべき」という感情で、こちらもなくてはならないものですね。

ただし私達の社会では、傷付く可能性があるからといって攻撃的になってしまうと、それこそ他人から「危険を与えてくる」と恐怖や怒りを抱かれてしまい、離れていってしまいます。

こうして孤立すると、これももとからある感情で、一人では生きていけないために不安を感じます。

上手に対処できないことを考えると不安になってきますが、「孤立してしまうのが怖い」「見捨てられるのが怖い」などといった感情が根底にあるのかもしれません。

人が怖い、対人関係が怖い、というのは、「傷つくのが怖い」というのと同時に「一人になるのが怖い」ということでもあるのです。

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