突然ですが、あなたにとって「幸せ」とはなんですか?
- お金持ちになること
- 玉の輿にのること
- 幸せな結婚をして子供を育てること
- 大きな会社に入って安定した職があること
- 商売やスポーツで大成功して有名になること
これらの目的は達成すると嬉しいものです。
しかし、「自己肯定感」が低いと、これらの目的を達成しても幸せを感じられません。
一時的には嬉しいかもしれませんが、喜びが長続きしないのです。
「自己肯定感を高めて人生をもっと楽に!」では、自己肯定感とうまく付き合う方法を身につけ、幸せな毎日を過ごすための方法をご紹介していきます。
第8回は、「2つの罠から抜け出すには」の続き、「自己肯定感ってそもそも何だろう?」を解説していきます。
目次
自己肯定感ってそもそも何だろう?
皆さんはこんな経験ありませんか?
- 大きな仕事が終わり、気が抜けてぼーっとした状態が続いている。
- 楽しく週末を過ごしたのに、日曜の夜、ため息が出てきた。
- 上司に言われた言葉が、トゲのように心に刺さって気になってしまう。
- 挨拶ができない我が子を見て、自分の子育てが悪いせいだと悲しくなった。
- 恋人に言われた一言が気になって、何をしてもいても集中できない。
こんな感情の変化には、自己肯定感の上下動が深く関わっています。
安定していた自己肯定感が下がった時、または下がったままで低空飛行を続けている時、私たちは調子の悪さを実感します。
調子の悪い状態を放置しておくと、「自分はダメだ」という自動思考の罠にはまって、完全に自己肯定感が下がってしまう「負のループ」に陥ってしまいます。
それにしても、自己肯定感はなぜこうも簡単に上下動してしまうのでしょうか?
その理由は、自己肯定感が【6つの感】によって支えられていることにあります。
【1】自尊感情…自分には価値があると思える感覚
【2】自己受容感…ありのままの自分を認める感覚
【3】自己効力感…自分にはできると思える感覚
【4】自己信頼感…自分を信じられる感覚
【5】自己決定感…自分で決定できるという感覚
【6】自己有用感…自分は何かの役に立っているという感覚
この【6つの感】を「自己肯定感の木」にたとえて説明します。
【1】自尊感情
自尊感情は、木の「根」のようなもの。
根っこが深くなければ木は倒れてしまいます。
【2】自己受容感
自己受容感は、木の「幹」のようなもの。
しなやかでなければ木は折れてしまいます。
【3】自己効力感
自己効力感は、木の「枝」のようなもの。
伸び伸びとしていなければ、広がっていきません。
【4】自己信頼感
自己信頼感は、木の「葉」のようなもの。
自分を信じられなければ、イキイキと輝きません。
【5】自己決定感
自己決定感は、「花」のようなもの。
花は主体的に自分で決めることで開きます。
【6】自己有用感
自己有用感は、「実」のようなもの。
誰かの役に立てること。
それ自体が甘いご褒美。
自己肯定の木
自己肯定感の木は、【6つの感】で大きく育って、開花し、実を結びます。
自己肯定感を「木」に例えてみましたが、このように【6つの感】が自己肯定感という木を形作っているのです。
それぞれの感覚がダメージを受けると、木そのもの全体のバランスに影響を与えます。
例えば、信頼していた恋人から裏切りや拒絶を受けると、
という自責や疑念が出てきて、あなたの自尊感情に大きな傷がついたとします。
すると、自尊感情という根の部分が細くなって、自己固定感の木の他の5つの感もザワザワと揺れて、恋人との関係以外の仕事や人間関係、日常生活すべてに影響が出てます。
【6つの感】はお互いを支え合うプラスの影響力も持っています。
例えば、「私って、いったいこの人の何だったの?」と、自尊感情が傷ついたとしても、親しい友人の励ましで、
と思える自己受容感が満たされて、心を許せる親友がいる自分は、
と、自己有用感が高まることで、自己肯定感は回復します。
【6つの感】は、それぞれが密接につながって、連鎖的な影響を受け合いながら自己肯定感を形づくっています。
自己肯定感の【6つの感】の連鎖を知るには、
- 仕組みを知ること。
- 自分の自己肯定感の低下がどの「感」によって引き起こされたのかを意識すること。
です。
そうすることで、感情の変化に対処できるようになるだけでなく、あなたの仕事、恋愛、人間関係、子育て、未来を、ワクワクしながら描けるようになります。
【6つの感】を良いコンディションに保つ方法を身につければ、自己肯定感の木は、しなやかに美しい木となり、キレイな花が咲き、たくさんの実を結ぶのです。
まさに、あなたらしい人生は、自己肯定感の【6つの感】が育つことで、実現できるのです。
次回、「【6つの感】のどこが低くなっているのか?」へ続く