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DVとは?④ ~家庭内のDVは子どもに大きな影響が…!

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安心して過ごせるはずの家庭の中にDVがあることで、子どもにはさまざまな影響が出てしまいます。

今回は、家庭内のDVが子どもに及ぼす影響について、詳しくみていきます。

前回までの記事↓
DVとは?① ~これもDVになるの?DVの定義とは~
DVとは?② ~男女で違う!DVの特徴と原因~
DVとは?③ ~なぜ暴力から逃げられないのか…?DV被害者の心理~

4つの児童虐待

児童虐待は、保護者が保護・監督すべき18歳未満の子供に行うもので、殴る、蹴るなどの身体的虐待や、性的虐待だけでなく、やネグレクトや、心理的虐待なども含まれます。

  • 身体的虐待
    …殴る、蹴る、叩く、投げ落とす、激しく揺さぶる、やけどを負わせる、溺れさせる など
  • 性的虐待
    …子どもへの性的行為、性的行為を見せる、ポルノグラフィティの被写体にする など
  • ネグレクト
    …家に閉じ込める、食事を与えない、不潔にする、自動車の中に放置、適切な医療を受けさせない、育児を放棄する など
  • 理的虐待
    …言葉による脅しや無視、きょうだい間での差別的扱い、子どもの前で家族に対し暴力をふるう(DV) など

この中でも、子どもの目の前で、配偶者や家族に対して、殴る蹴るなどの「身体的暴力」や、どなったり侮辱したりする「精神的暴力」をふるう状況を「面前DV」と言い、子どもに苦痛を与える「心理的虐待」にあたるとされています。

面前DVは、子どもに直接危害を加えているわけではないので、親側に自覚がないのが特徴です。

「面前DV」が子どもに与える影響

面前DVによる被害は、身体的な傷以上に子どもを傷つけています。

「自分のせいだ…」と思ってしまう

子どもは自分の身の周りで起こった出来事を「自分のせいでこうなった」と思ってしまいやすいものです。

例えば、両親が喧嘩をしていたら「自分のせいで両親が喧嘩した…自分が悪い」と思ってしまうこともあります。

また、「DV被害者である母親または父親を守れない自分」に、罪悪感無力感を持ってしまうこともあります。

加害者は暴力を正当化する

DV加害者は「愛しているから」などと言い、自分の暴力を正当化します。

その様子を見ていた子どもは、だんだんと「暴力なのか」、「愛情なのか」わからなくなってしまいます。

そのため、大人になってからも愛情の表現の仕方が分からず、親密な関係を築くのが苦手だったり、対人関係に困難を感じるようになってしまうことも少なくありません。

自尊心が低くなる

DVのある環境で過ごすことで、子どもは家庭内に居場所がなくなってしまったり、両親にかまってもらえなくなってしまうことがあります。

そのため、子どもは「自分は愛されていない」と感じ、自尊心がかなり低くなってしまいます。

そこから、不安緊張抑うつ学力の低下言葉の遅れなど、さまざまな症状がみられるようになります。

摂食障害頭痛嘔吐などの身体症状もあらわれ、健康面にもかなりの影響が出てしまいます。

攻撃的になってしまう

本来、家庭とは子どもが安全・健康に成長するために必要な場所です。

しかし、家庭内にDVがあると子どもは健康に成長することができません。

また、DVを目撃してしまった子どもは、それがトラウマになり、大人になってからも生きづらさを感じてしまうことがあります。

11歳~13歳が最も影響を受けやすく、暴力よりも暴言の方がより深刻な影響を与えると言われています。

その影響により、子どもは攻撃的な行動をとりやすいと言われています。

両親のDVが酷ければひどいほど、子どもはより攻撃的になります。

特に男の子の場合は、加害者の真似をすることが多いようです。

また、両親のDVにより、きょうだい間でも暴力が出やすくなります。

DVのある家庭で育つことにより、子どもは「暴力は許されるもの」という考えを持つようになり、来自分が加害者になったり、その子どもも暴力をふるうようになってしまうこともあります。

何か問題があると、問題解決のために暴力を用いるということもあります。

回復のためには…

こうした状況下にある子どもの予後は、トラウマから立ち直る能力と、情緒的回復を促進する環境の有無にかかっています。

心身ともに安心感が得られる環境づくり

何よりも安全な環境で、安心感が得られるようにすることが必要です。

DVにさらされる中で、子どもは「いつ何が起こるか分からない」という不安を抱いています。

離婚や別居後に、子どもを情緒的に回復させるには、まず予測がつく環境を整えてあげることが重要です。

規則正しい生活リズム、行事、習慣など、子どもが毎日の生活が変わらず訪れるという安心感や、未来への楽しみ、希望をもつことができるようにすることが大切です。

つらかった経験を話せる環境づくり

まずは、子どもが自分の経験を話せる機会を与えることが大切です。

その時に、聞き手となる人は、その経験がいかに辛かったか、きちんと理解しているということ。

また、子どもとDV被害者には責任はなく、悪いのは加害者だと考えていることをきちんと伝えることが大切です。

暴力をふるわない親との絆

愛情をもって子育てしようとする親との絆は、子どもが両親の対立や親の影響を克服し、元気に生活できるかどうかの手がかりになります。

DVにさらされた後の母子間の絆を強く健全なものにするためには、

  • 今は母親(もしくは父親)が守ってくれると子どもが感じられること
  • 子どもが母親(もしくは父親)への尊厳を取り戻すこと
  • 周囲の社会環境が自分と母親(もしくは父親)との結びつきを支援してくれていると子どもが感じること

などが必要です。

そのため、支援者は、母親(もしくは父親)の子育てを心から支援することが求められます。

家庭内DVが子どもに与える影響まとめ

家庭は本来安心して過ごせるところですが、家庭内にDVがあることで、その子どもたちは健康に成長することができません。

また、「暴力は許される」と思い、将来暴力を振るうようになってしまうかもしれません。

回復のためにも、子どもにそのときの経験を話せる機会を与えて、感情を解放させてあげましょう。


参考:
ドメスティック・バイオレンス(DV)家庭で育った子どものトラウマと回復,女性ライフサイクル研究所, https://www.f-lifecycle.com/essay/2015/12/000453.php
内閣府男女共同参画局,DV(ドメスティック・バイオレンス)と児童虐待,

 

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