目次
仮面うつ病とは?
仮面うつ病とは精神症状よりも、身体症状の訴えが多いうつ病のこと。
頭痛や腰痛、肩こり、食欲不振、身体の痛みなどの症状が日常的に現れ、症状が重くなってくると、記憶力が落ちた、眠れない、仕事に集中できないなどの精神症状を伴うようになります。
このように、仮面うつ病は身体症状のほうが大きく現れるため、うつ病だとなかなか気づかれにくい病気です。
身体症状から、内科などにいっても特に異常が見られず、原因もわからないため、内科の薬をもらっても効き目はありません。
仮面うつ病は本人にうつ病の自覚がなく、発見が遅れやすいようです。
仮面うつ病の特徴
仮面うつ病の一般的な症状としては、倦怠感があります。
「倦怠感があるので疲れているのかも」と思いがちですが、休んでも休んでも疲れが取れない、または、逆に眠れないといった症状も出てきます。
このようなちょっとした体の不調や違和感が仮面うつ病の始まりになります。
ほかにも、頭痛、腹痛などの症状もよく見られます。
仮面うつ病に見られる主な身体症状
- 疲労感、倦怠感
- 頭痛、めまい
- 腹痛、下痢、便秘
- 睡眠障害
- 肩こり など
仮面うつ病の場合、これらのような身体症状が目立つため、気分が落ち込んだり、集中力がなくなる、何もしたくないなどの精神症状が隠れてしまいます。
仮面うつ病の原因は?
仮面うつ病の原因としては、内的要因が大きく関係していると考えられています。
具体的にいうと、
- 真面目な完璧主義者
- 責任感が強い
などの自分に厳しい人が仮面うつ病を発症しやすいようです。
このような性格の人は、気分の落ち込みや憂うつ、ストレスをうまく吐出すことが出来ない、または、自分がそのような感情を抱いていることを認めたくないという思いから、行き場の失ったストレスなどが身体症状として現れてしまったのではと考えられています。
仮面うつ病の治療法は?
一般のうつ病と同じような治療法が求められます。
- 休息をしっかり取る
- 精神療法
- 薬物療法
などが効果的です。
自分が疲れていることを認める・許す、たまには頑張らなくてもいい、自分を休ませてあげるなど、気持ちの整理のためカウンセリングを受けることもうつ病の治療には有効です。
また、身体症状に抗うつ薬など効果的なものが多いので、薬物療法も効果的です。
まとめ
仮面うつ病とは、精神症状より身体症状が強く出るうつ病です。
そのためこれらの身体症状がストレスなどから来ていることに気付くのが遅くなってしまうことも少なくありません。
治療法としては、うつ病と同じように休息を取ること、身体症状には薬物療法が効果的です。