いつも机がごちゃごちゃしている・・・。
必要なものがあるけれど、散らかっていて見つからない・・・。
そんな経験はありませんか?
発達障害を持つ方は、片付けや整理整頓が苦手である場合が多くあります。
そこで今回は、仕事の大事な書類を無くしたりなどしないように、整理整頓のためのコツを紹介していきます。
目次
発達障害と整理整頓
ADHD(注意欠陥・多動性障害)、ASD(自閉症スペクトラム)、どちらを持つ方にも共通してあるのが、物が捨てられないという特性です。
こだわりの特性によって使っていなかったとしても強い愛着が沸いてしまったり、想像が苦手で急な対応に弱いために「何かに使うかもしれない」という気持ちから捨てる決断ができなかったりと理由は様々ですが、物が捨てられないためにどんどん増えていく一方になってしまいます。
そして、ただ捨てられないだけでなく、そこにあるものを整理整頓すること自体も苦手なために、片付いていないものがたまっていき、収拾がつかなくなってしまうのです。
これは、計画を立ててその通りに実行する力や、空間把握能力が弱いという特性により、どこに何をしまえばいいのか判断ができない、ということが原因となっています。
しかし、周囲の人から見れば片付いていないのはだらしがないと思われてしまいますし、片付けられないことによって大事な書類などを無くしてしまっては問題です。
捨てられないのなら、きれいに見えるようにする!
いらないものは捨ててすっきりさせるのが一番なのですが、発達障害を持つ人にとってはものを捨てるということ自体、ある程度時間をかけていかなくては難しい場合もあります。
そのため、ものを捨てるのではなく、きれいに見えるような方法を考えていきましょう。
細かいものはジップロックに!
机の上や引き出しに細かいものがごちゃごちゃしてしまっている場合は、透明の袋、ジップロックなどに、とりあえず全て入れてしまいましょう。
ここで大切なのは、透明の袋というところです。
中が見えないような袋ではいちいち中を出して探さなくてはならず、また机がぐちゃぐちゃになりやすくなります。
きれいな状態を写真に撮っておく!
きれいになった机や引出しなどを、写真に撮っておきましょう。
これは、発達障害を持つ方は視覚優位の特性を持っていることが多いからです。
視覚優位とは、言葉で説明されるよりも目で見て覚えるほうが得意という特性です。
そのため、片付いた状態の写真を見たほうがイメージが付きやすく、片づけもよりスムーズになります。
なお、写真だけでなく、場所とものに同じ印をつけて関連付けることや、片付ける場所自体にそこに置くものの名前を書いておく、といった方法も有効です。
まとめ
発達障害には、物が捨てられないという特性があります。
さらに整理整頓も苦手なため、ものが溜まっていく一方になってしまいます。
机の上や引き出しを片付けるために、まずは、細かい文房具などはジップロックなどの透明な袋にひとつにまとめてしまいましょう。
また、言葉で説明されるよりも、目で見て覚える方が得意という特性を持つ方も多いので、きれいになった机の写真を見られるようにしておくなどの方法も、スムーズに片づけを進めるために有効ですよ。