就職が無事に決まっても、そこからうまくやっていけるかどうか不安、という人も多いのではないでしょうか。
仕事を進めていくうえで困ることやうまくいかないことはどうしても出てきてしまいます。
さらには、発達障害の特性が出てしまったために、人間関係でつまずいてしまうようなこともあるかもしれません。
安心して働くためには、どうすれば良いでしょうか?
目次
支援者と繋がっておく
オープン就労の場合、企業によっては就業を始めた発達障害を持つ社員に向けて、社外の支援者とも繋がっておくことを勧めているところもあります。
もちろん、社内で上司等に相談できることも大切なのですが、社外でも相談できたり、支援してもらえる人がいると安心ですね。
ジョブコーチとは
職場に支援者(ジョブコーチ)が直接出向いて、本人の障害特性を踏まえたうえで、仕事の定着や適応を支援していくものです。
ジョブコーチは、職場実習でも、雇用後であっても利用できます。
業務に対してジョブコーチの必要がないという人でも、定期的に職場に訪問をしてもらったり、話を聞いてもらう支援者がいると、悩みを抱え込まず、解決しやすくなります。
訪問の頻度は相談によって決めますが、就職してから1か月後、3か月後など定期的に訪問を受けることが出来ます。
支援の依頼は企業または本人どちらからでも構いません。
発達障害の特性は、本人にはまったくそんなつもりがないにもかかわらず、コミュニケーションで問題を起こしてしまうこともあります。
就労移行支援事業所を利用する
就労移行支援事業所は、通いながら就職のためのサポートを受けられる施設です。
生活リズムの安定化やビジネスマナーの習得の他、コミュニケーションスキルの学習、PCを使用する練習など、様々な訓練を受けることができます。
また、就職についての相談から生活の中での困りごとまで、様々なことについて職員と面談し、アドバイスをもらうことができます。
就労移行支援事業所では、無事に就職が成功してからも、職場に定着するための支援を引き続き受けることが可能です。
就職までの間も一緒に過ごし、苦手なことや抱えている障害についても良く知っている職員なので、職場での悩みに対しても的確なアドバイスをもらうことができます。
興味があれば、一度連絡してみてはいかがでしょうか?
支援者は誰でもOK
家族や兄弟、友人など、あなたが信頼して話せる人であれば誰でも構いません。
できれば、企業に勤めていた経験がある人を選ぶことができれば、悩みに共感してもらえたり、よりよいアドバイスを貰えるでしょう。
人間関係に関する悩みに対しては、自分よりも経験の豊富な人に相談するといいでしょう。
ですが、ここで注意するべきは、アドバイスは絶対ではないということです。
人によって向いている方法、向いていない方法はありますし、状況が違えば同じ方法が通用しない場合もあります。
参考程度にを心がけ、様々な選択肢を持つようにしましょう。
また、たくさんの人に相談をして、それぞれにいろいろなことを言われると、混乱してしまったり、どうしたらいいかわからなくなってしまうかもしれません。
そんな場合には、自分にとってのキーパーソンを一人に決めておくのも良いでしょう。
ただし、そうする場合は「その人の言うことが絶対に正しいわけではない」ということをよりしっかりと捉えておく必要があります。
まとめ
就業を始めたばかりのときは、不安なことがたくさんあると思います。
ですが一人で悩むより、誰かに相談したほうが解決に繋がることもあります。
周りに悩みを相談できるような人がいると安心にも繋がるので、支援者を見つけておけると良いですね。