冬になると、寒いから家から出たくないなあと感じる人も多いのではないでしょうか?
他にも、なぜかやる気が出ない、イライラする、落ち込む、何をしても楽しめない、何もしたくない…
と感じる人もいるかもしれません。
時期によって、あまりに体調に差が出る場合、それは季節性うつ病の疑いがあります。
目次
季節性うつ病とは?
ある特定の時期のみに症状が現れるうつ病で、特に冬の寒い時期にあらわれることから冬季うつ病とも言われています。
一般のうつ病と同じように、イライラや不安、憂うつを感じたり、やる気が起きなくなりますが、一般のうつ病と異なって過食や眠気を感じやすいという特徴があります。
季節性うつ病の場合は、その季節が過ぎると症状が改善されます。
発症年齢は20代前半の女性が多いようです。
女性の方が男性より3倍かかりやすいとも言われています。
季節性うつ病の主な症状
- 気分が落ち込む
- やる気が出ない、元気がなくなる
- 物事を楽しめなくなる
- イライラする
- 人と会いたくなくなる など
季節性うつ病の主な症状は一般のうつ病と同じです。
違う点としては、一般のうつ病は眠れなかったり、食欲が減退することが多いようですが、季節性うつ病の場合は睡眠時間が長くなり、食欲が増すことが多いという特徴があります。
朝起きるのがとてもつらく感じたり、日中も眠気を感じやすくなります。
また、甘いものや炭水化物が食べたくなるため、太りやすくもなります。
春になると症状が回復しますが、春から夏にかけ軽い躁状態(気分が高揚している状態)になる人が季節性うつ病の3分の1くらいいるようです。
季節性うつ病の原因は?
季節性うつ病の発症が冬場に多い理由として、日照時間が関係しているようです。
冬場は夏場などに比べ、日照時間が短いため、冬場に日光にあたる時間はどうしても短くなってしまいます。
それに加え、現代の生活では家の中で過ごすことが多く、特に若い人では昼夜逆転生活になっている人も少なくありません。
朝起きて、太陽の光を浴びることで自律神経や交感神経の働きを活発にすることができるため、太陽の光にあたらない生活を続けてしまうと、脳内のセロトニンという物質が足りずにうつ病になりやすくなってしまうのです。
季節性うつ病の対処法は?
日照時間の短い冬の時期は、意識してなるべく日光にあたるようにしましょう。
運動も普段から行なうことが大切です。
光療法といって、人口の光で日照不足を補う方法も有効とされています。
また、薬物療法も有効とされており、SSRIなどといった抗うつ薬が主に使われます。
服薬する場合は、秋ころから飲み始め、春になったらやめるのが一般的です。
まとめ
生活リズムの乱れがうつ病に繋がってしまうこともあるので、特に冬場の日照時間が短い時期には気を付けたいですね。
家の中にいる時間が長く、ほとんど外に出ないという人は、少し意識して太陽の光を浴びるようにしてみてください。