副腎の機能が低下する“副腎疲労症候群”。
1990年代にアメリカの医師によって提唱されましたが、日本ではまだあまり知られていません。
症状がうつ病と似ているため、間違った診断をされることもあります。
今回は、そんな副腎疲労症候群についてまとめてみました!
目次
副腎疲労症候群とは…
副腎疲労症候群とは、副腎の疲れによってストレスに対処できなくなり、慢性的に疲労の症状が出たり、うつ状態になってしまうことです。
副腎とは…?
副腎とは腎臓の上にある小さなピラミッド型の臓器で、抗ストレスホルモン(コルチゾール)を分泌しているところのことです。
副腎がストレスなどで疲れてくるとホルモンの分泌が悪くなって、ストレスに対処できなくなります。
すると、慢性疲労やうつ症状などの症状が出てきます。
これを副腎疲労症候群と言います。
副腎疲労症候群の主な症状は?
常に疲労感がある
- 疲れやすい
- 体力が持たない
- 立ちくらみがある
- やる気が出ない
- 集中力が続かない
- 物忘れが多い
気分が下がりがち
- 落ち込みやすい
- イライラする
- 何をしてもつまらなく感じる
- 原因不明の倦怠感がある
免疫の低下
- 風邪をひきやすい
- 怪我をしても治りが遅い
- アレルギー症状がひどくなる
嗜好
- 甘いものやしょっぱいものが食べたくなる
睡眠障害
- 朝なかなか起きられない
- 寝つきが悪い
- 熟睡できない など
うつ病との違いは…?
- うつ病と診断されたがうつの薬が効かない
- 夕方になると少しずつ元気が出てくる
- 性欲が落ちた
- 月経前症候群が悪化している
副腎疲労症候群になってしまう原因は?
- 慢性的なストレス(家庭、仕事、金銭など)
- 突然の大きなストレス(交通事故、家族の死など)
- 不眠
- 過度の労働
- アレルギー
- 食生活の乱れ
- 喫煙 など
副腎疲労症候群の一番の原因は、精神的ストレスと言われています。
小さなストレスでも、蓄積されることによって発症したり、様々な要素が組み合わさることで発症することもあります。
副腎疲労症候群の今すぐできる治療法は?
ストレスを減らす
副腎疲労症候群の一番の原因と言われているストレスを減らすことはとても重要です。
そのためにも、まずは何が自分のストレスの原因なのかを知ることが大切です。
頑張りすぎてしまうことも副腎には大きな負担になります。
休息も十分に取るよう心がけましょう。
食生活を整える
砂糖や炭水化物を取りすぎると、副腎疲労は悪化してしまいます。
タンパク質、脂質をしっかり取りましょう。
甘い飲み物やコーヒーはなるべく控えましょう。
カフェインやアルコールが含まれているものも、副腎疲労を悪化させてしまいます。
副腎を回復させるためには、ビタミンB、ビタミンC、マグネシウムなどを摂取すると効果的です。
適度な運動をする
頑張りすぎてしまうのは逆効果になってしまいますが、軽く散歩やヨガをすることでリフレッシュでき、副腎の回復に有効です。
副腎疲労症候群のまとめ
どんな病気においても、一番の治療法は生活習慣の見直しです。
生活習慣が整うと、自然治癒力で副腎は回復することができます。
まずは、生活習慣を整えたうえで、その他の治療も実践してみるとより効果的です。