今回は、アスペルガー症候群の人が困る事〜仕事編〜としてまとめていきたいと思います。
アスペルガー症候群の人は、特徴として「人付き合いが上手くいかない」といった特徴があります。
本人に悪気はないのに、むしろ本人としては気を使ったと思っている事ですら、なぜか人とトラブルになったりするなど。
仕事をする上では、職場の人はもちろん、取引先の人など人と関わる事を避ける事は出来ません。なので必然的にアスペルガー症候群の人は、職場での人間関係が上手くいかなかったりする事で自信がなくなってしまったり、それによって、うつ病などの二次障害に発展してしまったりする場合があります。
目次
仕事上で困る事5パターン
アスペルガー症候群の人は、仕事のやる気があっても、仕事上のルールや臨機応変な対応を求められた際にどうすればいいか分からず困ってしまう事があります。
ただし、興味のある仕事に対しては能力を発揮する事もあります。
ほう・れん・そうが苦手
仕事をする上では「ほう・れん・そう」(報告・連絡・相談)が非常に重要になってきます。アスペルガー症候群の人は、職場の人に報告したり、業務上必要な事を連絡・相談したりする事が苦手な人が多くいます。
また、報告・連絡・相談自体が苦手というよりは、職場の人と馴染めていなかったり孤立してしまっているがために、結果的にそれが出来ていない場合もあります。
マネージメントが苦手
管理職などにつくと、上司からの指示に従って仕事をしていれば良かったときに比べ、自分で考えたり部下に指示を出したりなど、自分の仕事以外の事についても気を配らなければいけません。相互的なコミュニケーションが苦手なアスペルガー症候群の人は、そういった事で仕事に行き詰まりを感じてしまう事があります。
興味の無い事には集中できない
アスペルガー症候群に限った事ではないのですが、発達障害の傾向として多いのが、興味のある事と無いことへの集中力の差が大きいという特徴があります。
関心のある事に対しては、周りが見えなくなるくらい没頭してしまう反面、関心の無い事に対しては集中力を持続する事が難しいなど、職種にもよりますが臨機応変な対応が求められる仕事上では困ってしまいます。
複数のことを同時に進行する事が苦手
アスペルガー症候群の人は、所謂「マルチタスク」といったことが苦手な傾向にあります。
同時進行する事が苦手で、1つの事に精一杯になってしまう事が仕事の行き詰まりに繋がってしまいます。また、前述した管理職などになるとよりマルチタスクが求められるため、辛い想いをしてしまいます。
細部にとらわれて全体を把握した仕事ができない
前述のマルチタスクが苦手と繋がる部分がありますが、複数の同僚・上司などで行うプロジェクトなどでは細部にとらわれてしまう事で、進行を妨げたりしてしまう事があります。
業務の滞る主な原因・・まとめると
- ホウレンソウができない
- 締め切りが守れない・優先順位がつけられない
- チームプレイが難しい
- 協調性がない
- 空気が読めない
- 仕切りたがる
- 好きな事しかしない
- 集中できない
- 同時に複数の事ができない
これらの事は、アスペルガー症候群の人が仕事で困ることの一部であり、他にもたくさんの悩み事があると思います。しかし、一番難しいのは本人が自覚できていない場合、周りの人もどう対応していいか分からなくなってしまうという所にあると思います。
次回はアスペルガー症候群の人が日常生活の中で困ることなどをまとめて行きたいと思います。
この記事は、以下の書籍を参考に書かせて頂きました。
大人の発達障害 アスペルガー症候群・ADHD シーン別解決ブック (主婦の友新実用BOOKS)