就職についてまだ漠然と「こんな仕事に就きたい」、「こんな求人に応募したい」と考えている人もいるのではないでしょうか。
発達障害を持っている人の中には、「○○がニガテだからそれをしなくていい仕事にしよう」と思っている人もいるかもしれません。
例えば、コミュニケーション能力。
ですが、コミュニケーションを取らずして働ける職場は、実際にどんなところがあると思いますか?
…今回は、発達障害を持っている人が、就職活動前にもういちど考えるべきことをQ&A形式でまとめてみました。
目次
Q:コミュニケーションがニガテです。他の人と関わらず、一人で出来る仕事ってありますか?
A:基本的に仕事は一人ではできません。
仕事とは周りの人と協力しながらやっていくものです。
企業に属するなら、職場に上司、先輩、同僚などがいます。
あなたは組織の一員なので、職場の人たちと協力しながら仕事を進めていかなければなりません。
上司・先輩から指示を受けたり、業務の確認をしたり、報告をしたり、打ち合わせをしたり、相談をしたり。
事務職はパソコンに向かって黙々とやっているだけ・・・というイメージがあるかもしれません。
たしかに一人で取り組む時間が長いかもしれませんが、進捗の報告をしたり、電話応対もあります。
発達障害を持っている人の中には、コミュニケーションがニガテという人も多いと思います。
ですが、どんな仕事でもコミュニケーションは必要です。
仕事は周りの人たちとコミュニケーションを取らないと、円滑に進めていくことができません。
Q:マニュアル通りにやれば大丈夫!のような仕事ってありますか?
A:決められた手順通りに進めていくような業務を定型業務と言います。
特に難しいことは必要とされず、マニュアルに沿って進められる業務です。
例えば、データ入力、伝票整理、ファイリングなどがあります。
あらかじめやり方が決められているため、言い方をかえれば、誰にでもできるとも言えます。
そのため、定型業務は正社員というよりは、アルバイト・パートでの募集が多いようです。
反対に、企画や新規事業の開発など、やり方の決まっていない業務のことを非定型業務といいます。
非定型業務は、やり方が決まっていないため、知識や経験、判断力が必要になります。
Q:入社後に研修があると書いてあるから、それを受けていれば仕事ができるようになりますよね?
A:入社後に研修がある企業がほとんどだと思いますが、ただ研修を受けているだけでは仕事は覚えられません。
早く業務を覚えられるように、自分から努力をしていかなければなりません。
仕事は経験を積み重ねて、少しずつ成長していくしかありません。
それには、時間も必要です。
最低でも、仕事に慣れるには半年~1年くらいはかかりますし、一人前と呼べるまでには3年くらいはかかると考えておくといいでしょう。
発達障害を持っている人の中には、目の前の仕事をこなすだけで精一杯という人もいると思いますが、失敗も成功も重ね、経験を積んでいきましょう。
まとめ
仕事とは、チームで行なうものです。
一人だけで出来るものではありません。
そのため、どの職場でもコミュニケーションは必要になります。
それに、受け身の体制ではいつまでたっても仕事を覚えることはできません。
発達障害の人は、与えられた仕事をこなすだけでいっぱいいっぱいになってしまうかもしれませんが、たくさんの経験を積んで成長していきましょう。