トゥレット症候群とは、チック症が慢性化した症状のこと。
よく聞くレット症候群とは全く別のものです。
子どものころに発症し、大人になれば治ると言われているトゥレット症候群。
今回はそんなトゥレット症候群についてまとめてみました!
目次
トゥレット症候群とは…
トゥレット症候群とは、脳機能の障害のことで、チック症の運動チックと音声チックが慢性化した状態のことです。
*チック症とは・・・
チック症とは、まばたき、鼻鳴らし、咳払いなど、一見癖のような行為が、本人の意志とは関係なく見られる精神疾患です。
運動チック
- まばたき
- 口すぼめ
- 肩すくめ
- 首振り
- 顔しかめ など
音声チック
- 鼻鳴らし
- 咳払い
- 言葉の反復
- 最後に聞いた言葉や音節の繰り返し など
チック症状の約95%は、1年以内で自然に治まる「一過性チック」です。
トゥレット症候群を発症しても、多くの場合は18歳くらいまでに症状の改善が見られますが、成人しても症状が続くことがあります。
トゥレット症状群は、女の子に比べ、男の子の発症率が約3倍と言われています。
トゥレット症候群の原因は?
トゥレット症候群の原因は、脳内神経伝達物質ドーパミンの過剰活動がによるものという考えが有力とされていますが、まだ特定はできていません。
また、家計発症の率が高いことから、遺伝的要因も関係しているのではと考えられています。
強いストレスや不安、緊張、疲労などがあるとチック症の症状が悪化することもあるようなので、生活環境もチックの症状の誘発原因と言えそうです。
よく、「親の育て方が悪い」「親の愛情不足」と誤解されていましたが、それらは関係ありません。
トゥレット症候群の治療法は?
トゥレット症候群の治療の目的は、トゥレット症候群を治すのではなく、トゥレット症候群とうまく付き合っていけるようにしていくということです。
トゥレット症候群を根本から治す方法は、まだ確立されていないのです。
症状が軽ければ、家族やまわりの人のサポートで通常通りの生活を送ることが出来ますが、症状が重く、日常生活に支障が出るようならば、抗ドーパミン作用のある薬を服用し症状を抑えます。
また、ストレスや不安なども発症の原因と考えられるので、精神療法などで心のケアも行なっていくといいでしょう。
トゥレット症候群のまとめ
トゥレット症候群は大人になると症状が改善されることが多いものですが、成人してからも続いてしまうことがあります。
ですが、心理療法などでストレスを減らしていけば症状が改善されることもあります。
家族や周りの人にもサポートをしてもらい、症状を抑えられるような環境も整えていきましょう。