素行障害とは、社会の決められたルールを守れず、反社会的な行動を繰り返してしまう精神疾患のことです。
原因はそれぞれですが、素行障害になりやすい性格というのもあるようです。
今回はそんな素行障害についてまとめてみました!
目次
素行障害・行為障害とは・・・
素行障害・行為障害とは、素行症とも呼ばれており、社会のルールを守れず、反抗的な行為を繰り返してしまう精神疾患です。
- 万引き行為を繰り返す
- 物を壊す、放火する
- 攻撃的になり、いじめや喧嘩をする
- 自分の利益のために嘘をつく
主にこの4つが挙げられます。
小児期から青年期に発症することが多く、女性より男性に多く見られ、発症すると暴力的になります。
素行障害は発症の年齢によってタイプが分けられます。
小児期発症型
小児期発症型の場合は、10歳までに発症し、対人関係に支障が出ることがあります。
また、この場合、ADHDなどの他の障害を持っていることがあります。
青年期発症型
10歳までに素行障害の症状が見られない場合、青年期発症型と言えます。
青年期発症型のほうが症状は軽く、成人になる前に症状が治りやすい傾向にあります。
あまり攻撃的な行動はせず、対人関係には問題を抱えていないようです。
どちらかわからない場合、特定不能の発症年齢と診断されます。
素行障害発症の原因は?
素行障害の発症の原因は、生物学的要因と環境要因が複雑に作用することで発症にいたると考えられています。
生物学的要因とは?
まだまだはっきりとしたことはわかっていませんが、素行障害の人は、ドーパミンの濃度が通常と異なっていたり、男性ホルモンの一種の数値が高い傾向にあるようです。
環境要因とは?
家庭環境や周りの友人の影響が大きいようです。
家庭内に緊張がある、ネグレクト、虐待、厳しいしつけ、家族や友人からの拒絶や暴力があると素行障害を発症するきっかけになることもあります。
また、素行障害になりやすい性格として、次のものがあげられます。
- 先のことを考えず、勢いで行動する
- 怒りっぽい
- 疑い深い
- 悪いことをしても罪悪感を感じない など
素行障害の治療法は?
環境要因が主な原因と考えられる場合、まずは環境を整えることが大切です。
ですが、それができない状況の場合は自宅を離れて治療にあたることもあります。
また、精神療法も有効です。
日常的な出来事に対して、偏った考え方、不適切な反応をしている場合、カウンセリングなどを通して改善をしていきます。
素行障害に直接的な効果はありませんが、興奮や衝動性を抑えるために、薬物療法を用いることもあります。
素行障害のまとめ
素行障害の発症は人それぞれのため、ひとりひとりにあった治療を受けることが大切になります。
また、素行障害の方は様々な合併症を持っていることが多いため、少しでも気になることがあればなるべき早めに医療機関を受診するか、児童相談所などに相談してみるといいかもしれません。