「不安な気持ちに対処するコーピング講座」では、ストレスの仕組みやそれに対処するコーピングについて、紹介していきます。
自分が今抱えているストレス・不安に立ち向かえるように、一緒に学んでいきましょう。
目次
考えるコーピングと行動するコーピング
コーピングの分類は、前回お伝えした「問題焦点型」と「感情焦点型」以外にもあります。
それは、「認知的コーピング」と「行動的コーピング」です。
認知的コーピングとは、「認知」に働きかけるものであり、行動的コーピングとは、「行動」に働きかけるものとなります。
それぞれについて、紹介していきます。
認知的コーピング
まず、認知的コーピングは簡単に言うと、「頭の中で考えたりイメージしたりするコーピング」です。
例えば私たちは、何か心配ごとや不安があるときは、「考えても仕方ない!」と切り替える時がありますよね。
失敗した時に、「やれることはやったよ」となぐさめたり、週末の予定や楽しみを考えたりすることもそうです。
そういったものは、認知的コーピングとなります。
また、誰かの行動に対して怒りの感情を持ったとします。
それに対して、「自分のことを考えてのことかもしれない」「あの人にもいいところがある」など、ストレッサーに対して「思い直し」することも認知的コーピングです。
これらの認知的コーピングは、意識的に「自分助け」として行うことが大切です。
行動的コーピング
一方、「音楽を聴く」「お風呂に入る」「運動をする」「思いっきり泣く」などは、全て行動的コーピングです。
「泣く」や「怒鳴る」は身体反応の一種でもありますが、「あえて」意識的に行っているのであれば、コーピングになりうるのです。
考え方やあえて切り替えを行うことも大切ですが、このように行動をしてみると気分が変化することが多いです。
こちらも、どちらかだけでというのではなく、認知的コーピングと行動的コーピングどちらが多いかを把握し、バランス良く行っていくのが良いでしょう。
まとめ
今回の「不安な気持ちに対処するコーピング講座」では、
・考えるコーピングと行動するコーピング
・認知的コーピング
・行動的コーピングを学びました!
頭の中でグルグルしがちな人は、行動的コーピングを意識的にしてみましょう!
逆に行動ばかりの人は認知的コーピングを取り入れてみましょう。
何事もバランスが大切です。