「発表がニガテ」「スピーチがニガテ」「人前で何かをやることがほんとにニガテ」という人は多いのではないでしょうか。
これらの症状は単なる性格の問題ではなく、社会不安障害とよばれています。
そのため、治療をすれば治すことも出来るのです。
目次
社会不安障害とは?
社会不安障害とは、簡単にいうと人前に出ると極度に緊張してしまう状態のことです。
人前で発表したりするときに緊張してしまうのは、誰でもあることで当たり前のことですが、緊張がひど過ぎて出席ができないくらいになると普段の生活にも支障がでてきてしまいます。
そんな社会不安障害の主な症状を11個、取り挙げてみました。
社会不安障害の主な11の症状
1.人前で何かをするのがニガテ
人前で話そうとすると極度に緊張してしまいます。
一般的に「スピーチ恐怖症」と言われています。
会議の席での発言や、朝礼のあいさつなどをしようとすると、言葉に詰まってしまったり、声や体が震えてしまったりします。
2.電話にでるのが怖い
「電話恐怖」と言われています。
主に職場の電話を取れないというものです。
他の人の前で電話を取るのが怖く、自分の言っていることを聞かれて変だと思われるのではないかと不安に襲われます。
このような不安な気持ちのまま電話に出てしまうため、余計に不安が増し、症状が悪化してしまう恐れがあります。
3.人前で字を書くと震えてしまう
窓口や受付で書類などを記入するときに、「見られている」という意識から手が震えてしまいます。
一度意識すると余計に手が震えてしまいます。
4.人と一緒に食事ができない
「おいしそうに食べることができない」
「自分の食べ方が相手を不快にさせているのでは」
などと考えてしまい、人と一緒に食事をとることができません。
緊張で喉が詰まってしまうことも。
この症状は「会食恐怖」と呼ばれています。
5.相手と1対1はニガテ
例え仲のいい友達であっても、1対1の状況になるととても緊張してしまいます。
相手が異性の場合、特に緊張が増して話せなくなってしまうことも。
6.目上の人の前だとうまく話せない
上司などを前にすると、極端に緊張してしまい、話せなくなってしまう人もいます。
「自分は駄目な人間と思われるのではないか」と、不安になり、緊張することでうまく会話が成り立たなくなってしまいます。
7.人の集まりに加わるのがニガテ
「そこまで親しくはないが、全くの他人でもない人たちの集まり」というものが社会不安障害の人はニガテなことが多くあります。
“そこまで親しくない人”に対して、どのくらいの距離感を持てばいいのかわからないといったことがあるようです。
8.人前でお腹が鳴るのではないかと心配になる
しーんとした場面で「お腹が鳴ったらどうしよう」と心配になってしまう人もいます。
満腹の状態でないと人が集まるところにいけない、といったように行動範囲がせばまってしまうこともあります。
9.トイレで近くに人がいると用が足せない
職場やお店のトイレを使う時に、他の人が入ってきたり、自分の後ろに並ばれたりすると緊張感が高まってしまい、用が足せなくなってしまう、「排尿恐怖」です。
誰もいないトイレなら問題ありません。
10.人の視線が怖い
「自分の行動をいつも観察されているような気がして落ち着かない」
「自分のことをいつも見られていて噂されているような気がする」
などと、人の目が気になって行動に制限が出てしまうようです。
11.自分の視線が他人に不快感を与えていそうで怖い
自分の目つきが悪くて、相手に不快感を与えているのではないかと怖くなり、人といること自体が苦痛という人もいます。
社会不安障害の症状まとめ
今回は、社会不安障害の主な症状についてまとめてみましたが、
なにか気になることがあれば、お医者さんに相談してみるといいかもしれません。