今回は、発達障害の人の就職に対する疑問をQ&Aの形でまとめてみました。
いきなり就職活動に入ってしまうと、わからないことだらけで焦ったり不安になってしまい、思い通りにいかないかもしれません。
まずは、就職活動を始める前に、どんな準備をしておけばいいかを確認しておきましょう。
主に“資格”についてまとめてみました。
目次
Q:どんな資格を持っていれば就職できる?
A:資格を持っているからといって、すぐに就職できるわけではありません。
発達障害をもっている方には、資格さえ取ってしまえばすぐに就職できると考えている人もいるかもしれません。
もちろん、資格が必要な職種(弁護士、医師など)もありますが、一般職では資格が絶対ではありません。
一般的には資格の有無よりも、一生懸命に仕事に取組み、常に努力して、経験やスキルを身に着けていける人の方が評価されます。
仕事に活かすために資格を取るのならそれはちゃんと意味のあることですが、資格を取ったからといって就職できるということではありません。
資格は絶対的なものではないため、就職活動の際には参考程度のもの、というふうに認識しておくといいでしょう。
Q:じゃあ、簡単に取得できて就職活動にも役立ちそうな資格ってあるの?
A:ありません。
簡単で、かつ就職活動に役立つような資格があれば、みんなその資格を取ります。
Q:資格をたくさん持っているのに、就職活動の際に、全然評価されない・・・。
A:資格はたくさん持っていればいい、就職活動に有利、というわけではありません。
資格の種類にもよりますし、その資格を実際に使った経験などがなければ評価はされません。
逆に資格を持っていなくても、企業が求めているような能力を持っていれば、そのほうが評価されます。
Q:では、どんな人を企業は求めているの?
A:一般的には、明るくコミュニケーション能力のある人や、何ごとにも前向きに取り組める人、事務的な面ではパソコンスキルのある人が求められるようです。
他にも、発達障害を持っている人が仕事を続けていくために押さえておきたいポイントと、企業が求めることで共通しているところがあります。
発達障害の人が押さえておきたいポイントと企業が求める共通点
- 働きたいという意欲があること
- 任された仕事をこなす能力があること
- 自分の体調管理ができること
- 仕事を進めるうえで必要なコミュニケーションが取れること
- 周りの人と協力して仕事を進められること
- 日々の業務と、突発的な業務、残業にも対応できること
- 上司や先輩の指導をしっかりと受け入れられ、成長できること
- 身だしなみがきちんとできること
まとめ
企業が求める人材というのは、仕事で必要なコミュニケーションが取れたり、任せた仕事をしっかりとやり遂げられる人です。
資格というよりも、こういった発達障害の人が就職までに押さえておきたいポイントが企業の求めるところでもあるのです。
就職に向けて、自分のニガテなところを少しずつ改善していけるといいですね。