たくさん休んだのに全然疲れが取れない・・・という経験はありませんか?
疲労感や倦怠感が長く続いて普段の生活にも支障が出てしまう場合、もしかしたら慢性疲労症候群という病気かもしれません。
そこで、誰もがかかる可能性のある慢性疲労症候群についてまとめてみました!
目次
慢性疲労症候群とは?
慢性疲労症候群とは、今まで元気に生活していたのに、急に激しい疲労感や倦怠感に襲われ、その症状が6か月以上続き、日常生活に支障をきたしてしまう病気です。
微熱やのどの痛みなど、その症状が風邪に似ていますが、症状がいつまでも長引いて治らず、検査を受けても異常がなかった場合、慢性疲労症候群の可能性があります。
周りからは、あまり異常がわからないため、怠けていると誤解されやすい病気です。
この症状が女性に多くみられるのも特徴のひとつです。
主な症状
- 激しい疲労感や倦怠感
- 微熱やのどの痛み
- 頭痛
- 寒気や悪寒
- 関節痛や肩こり
- 脱力感(力が入らない)
- 不眠・過眠
- 思考力や記憶力の低下
- 集中力の低下
食事をする、お風呂に入るなど日常生活の最低限のことをしただけでもどっと疲れてしまうのが特徴です。
これらの症状が6か月以上続き、検査を行なっても異常が見つからないとき、慢性疲労症候群が疑われます。
慢性疲労症候群の原因はなんなの?
今のところ、これという決定的な原因はわかっていませんが、ウイルス、ストレス、代謝異常、免疫異常など様々な原因が重なり合って発症するのではないかと考えられています。
また、女性のほうが男性よりも長期的なストレスに弱いため、慢性疲労症候群の患者は女性のほうが多くなっています。
慢性疲労症候群に有効な治療法は?
原因がはっきりとわかっていないため、治療法も確立しているわけではありませんが、薬物療法と、認知行動療法が慢性疲労症候群の治療に有効だと言われています。
薬物療法
体の痛みなど、それぞれの症状を緩和するために薬を服用します。
関節痛がある場合は消炎鎮痛剤、痛みや発熱がある場合は抗炎症剤や鎮痛剤、精神的な疲労には抗うつ剤や抗不安薬など、それぞれの症状を抑えるのに効果的です。
認知行動療法
認知行動療法とは、症状に対してどのように対応すればいいか自分の行動を見直してみる治療法です。
- 自分がどんな行動をすると疲れてしまうのか、疲れやすいのか
- 事前にどんな準備をしていれば疲労が軽くなるのか
- 疲れた時はどんなことをすると回復が早まるのか
これらを書き留め確認することで、徐々に体調をコントロールできるようになっていきます。
慢性疲労症候群についてまとめると・・・
慢性疲労症候群とは、
- いつものように生活しているのに倦怠感や微熱などの症状が6か月以上続く
- 検査をしてもどこにも異常がなく、原因が見つからない
- 症状のせいで日常生活や仕事に支障が出る
「慢性疲労症候群かも・・・」と思ったら、まずは内科できっちり検査をしてもらいましょう。検査を受けてもどこにも異常がなく、疲労感の原因がわからない・・・となったとき、慢性疲労症候群と診断されます。
放っておくと症状が悪化してしまい、寝たきりになってしまうこともありますので、疑いがある場合は早目に病院に行くようにしてください!