ピーターパン症候群という名称を聞いた事があるでしょうか?
簡単に言ってしまえば、見た目は大人なのに、行動や言動は子どものような人のことを言います。今、ピーターパン症候群の人が増えているようです。
目次
ピーターパン症候群とは?
ピーターパン症候群とは、見た目、身体は大人なのに、行動、言動が子どものようで、社会的にやっていく能力などが欠如していることがあります。
「いつまでも大人になれない」主人公の名前からとってピーターパン症候群と呼ばれています。
主に、男性に多くみられる症状です。裕福な家庭で育ち、長男や一人っ子であることが多く、その影響で甘やかされて育った傾向があるようです。
プライドが高いのですが、実際はとても傷つきやすい性格の持ち主です。
ピーターパン症候群の主な症状は?
- 自分のおこない、行動に対して無責任
- 不安、孤独を感じている
- 感情表現がニガテ
- 男尊女卑の思考が強い
- 人間関係をうまく築けない
自分のおこない、行動に対して無責任なのは、裕福な家庭で育ち、親が過保護ということも関係しているようです。
「自分は特別」という考えを持っているため、無責任であったり、怠惰でもあります。
こういった考えと、プライドの高さから、人間関係をうまく築くことができません。この症状の特徴である感情の麻痺も影響していて、小さなことでも過剰に怒ってしまったり、「ごめんなさい」の一言が言えなかったり、自分の感じている感情がわからなくなってしまうこともあります。
また、男尊女卑の思考が強く、結婚後は家庭よりも友人を優先します。
また、母親に依存する傾向もあります。 ピーターパン症候群は、思春期のころからその特徴が見え始めますが、社会人になってから生きづらさを感じることが多くあります。
ピーターパン症候群は精神疾患のひとつですが、明確な症状がないため、検査で判断することができません。ただ、本人の感じている生きづらさから、のちにうつ病になってしまうこともあります。
ピーターパン症候群の原因は?
今のところ、明確な原因はわかっておりませんが、幼少期に育った環境が影響しているようです。甘やかせすぎや過保護、ストレスなどがピーターパン症候群を引き起こすきっかけになっていると考えられています。
ピーターパン症候群の治療法は?
ピーターパン症候群症候群の原因に幼少期に育った環境があるため、そこを解決することが一番です。
両親の不仲や家庭内のストレスなど、家族で話し合い、家族関係を改善していく必要があります。
また、カウンセリングや精神安定剤を服用することでも症状を抑えることができます。
ピーターパン症候群は誰でも起こりうるものです。また、最近では引きこもりやニートもピーターパン症候群の一種と考えられているようです。疑いのある場合は、一度家族関係を見直してみましょう。