お役立ち記事 依存症

依存症ってどんな病気?【2】~「依存」とはなにか~

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皆さんは何かに「ハマった」経験はありますか?

スマホのゲームやSNSに熱中してつい夜更かしをしてしまった。

パチンコで今月の小遣い全部使ってしまった、などなど…。

人は何かしらの「モノ」や「コト」など、「ハマった」経験があると思います。

ただ、中にはその「ハマる」が度を超してしまう場合があります。

それが、いわゆる「依存」。

「依存」により社会生活に支障が出ている状態を「依存症」といいます。

「依存症ってどんな病気?」では、依存症とはなにか、回復するためにできることなどについて、詳しく解説していきます。

第2回は、「『ハマる』が度を超してしまう病気『依存症』~依存症についてのよくある思い込み~」の続き、「『依存』とはなにか」についてみていきます。

目次

「依存」とはなにか

「依存」という言葉は、しばしば「自立していない」「弱い」などという非難めいたニュアンスで使われますが、誰でも何かを頼りに生きているものです。

「依存=悪い事」というわけではありません。

依存することで人は何とか生きている

仕事や勉強、家庭の切り盛りなど、生活していく上で誰しも、

「これがあるからなんとかやっていける」

というものがあるのではないでしょうか。

それは、イヤな気分を忘れさせてくれるもの、他の人には言えずに我慢していたことを聞いてくれる人かもしれません。

あるいは、努力や成果に対する他者からの評価、賞賛が原動力になっている人もいるかもしれません。

いずれにせよ、自分以外の何か、あるいは誰かに少しだけ自分を預け、支えてもらっている状態といえます。

見方によっては、依存した状態ともいえますが、いろいろと形で少しずつ支えてもらうことで、人は何とか生きているものなのです。

日常的にみられる依存的な行動

「依存」という言葉は、日常的に「他の何かに頼って存在している」という意味で使われます。

日常的にみられる依存的な行動が、全て医学的な意味での依存を生じさせるわけではなく、必ず依存症という病気に繋がるわけでもありません。

しかし、全く違うものだとも言い切れないのです。

タバコを吸う

仕事の合間に、ホッと一息入れたいときにタバコを吸いたくなる人もいるでしょう。

ひと昔前は、コミュニケーションの場でもありました。

依存症としての側面もありますが、気分を切り替えるたまの有効な手段とされてきた面もあります。

飲酒を楽しみに頑張っている

仕事のあとの一杯を楽しみに1日を乗り切っている人も、飲みながらワイワイ話すことで明日への活力を養っている人も、「アルコールの力に頼っている」という面があります。

カフェイン飲料が手放せない

仕事中、もうひと頑張りしようという時、濃いお茶やコーヒーなどを飲むという人も多いでしょう。

カフェインの覚醒作用を期待して、繰り返される依存的な行動ともいえます。

寝る間を惜しんでスマホを利用

寝不足になろうとも、ゲームをしたい、SNS、動画などのチェックは欠かさないという人も多いでしょう。

スマホがそばにないと不安になるくらい、頼りにしている人も少なくありません。

愚痴やボヤキを聞いてもらう

家族や友人、恋人など、身近な人に、愚痴ったりボヤいたりして、心のバランスを保っている人もいるでしょう。

イヤな気持ちを吐きだせる、受け止めてくれる人の存在は大きな癒しになります。

「それだけ」になるとバランスを失ってしまう

「これがあるから頑張れる」など、日常的にみられる依存的な行動が、「よい依存」の範囲にとどまっていればいいのですが、「それだけ」に一点集中し、生活のバランスや心のバランスもとりにくくなっているようなら、それは「よい依存」とはいえません。

「悪い依存」ととらえるべきでしょう。

「悪い依存」は、心身両面に変化をもたらします。

医学的に依存症と診断されるような状態になっているおそれもあります。

「悪い依存」ととらえるべき目安

頼りにするものがあること自体が悪いわけではありません。

しかし、なんでも「それだけ」でやり過ごそうとすると「悪い依存」に転じやすくなります。

適切な範囲を明らかに超えている

それに没頭することで気分が大きく変動したり、繰り返すことで程度がエスカレートしていったりすると、楽しみ、息抜きの範囲を超えやすくなります。

生活にマイナスの影響が生じている

それをすることが最優先の生活になると、本来自分が果たすべき仕事に支障をきたしたり、周囲の人を巻き込むトラブルが生じやすくなります。

自分ではコントロールがきかない

「それをしたい」という強い欲求が生じ、やめようと思っても自分ではコントロールがきかなくなります。

要注意のサイン

本人は、生活上の問題は、「たまたま」生じたことであり、自分を支えてくれる「それ」のせいではないと思っているかもしれません。

しかし、生活面に影響が及んでいるようなら、もはや「よい依存」とはいえません。

「依存症」として対応していく必要があります。

  • 遅刻・欠勤を繰り返している
  • 家族との関係が悪化している
  • 暴力や借金などを重ねトラブルになっている
  • 頻繁に事故を起こしている
  • 健康状態が悪化している

依存症・乱用・中毒との違いと関連

依存症は急に発症するものではありません。

特定のものの使用や、特定の行為を続けた結果、生じるものです。

また、アルコール依存症は、俗にアルコール中毒。

薬物依存症は、薬物中毒と言われることもありますが、依存症と中毒が示す状態は異なります。

乱用

本来の目的や、社会のルールからはずれた用い方をすること

依存症

脳の働きに変化が生じ、「やめよう」「控えよう」と決意しても自分の意思ではコントロールができなくなる状態

中毒

毒(=薬物)によって生じる身体的に危険な状態

  • 急性中毒…薬物による直接的な薬理作用によるもの。生命に危険が及ぶこともある
  • 慢性中毒…乱用が続くことで生じる慢性的な変化、乱用を中止しても続く場合がある

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次回、「依存症になると」へ続く。


 

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