てんかんという病気、どんな病気か知っていますか?
てんかんとはてんかん発作を繰り返す脳の病気のことです。
今回は、そんなてんかんについてみていきましょう!
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目次
てんかんとはどんな病気?
てんかんとは突然意識を失ったり、けいれんを起こしたりするてんかん発作を繰り返す脳の病気です。
症状や原因は人によって様々です。
多くの場合、小児期と高齢期に発症しますが、子どもから大人までどの年齢にも見られます。
てんかんは約1000人に5人くらい患者さんがおり、誰にでもおこりうる病気です。
てんかん発作は脳の一部が一時的な電気活動を起こすことによって生じます。
てんかん発作終了後は元の状態に回復します。
症状は様々ですが、一人の人の症状としてはほぼ一定しており、同じような発作が何回も繰り返し起こるのがてんかんの特徴です。
てんかんには薬を飲まなくても自然に治るものから、薬を服用しても発作が止まらない難治てんかんまであります。
脳の手術をすることで発作が完全に止まることもあります。
また、急に発作が起こるため、車の運転中に発作が起こり、事故に繋がるといったケースも少なくありません。
てんかんの原因は?
てんかんの原因は人によって様々ですが、
- 症候性てんかん
- 特発性てんかん
の2つのタイプに分けることができます。
症候性てんかん
症候性てんかんとは、てんかんの原因がわかっている場合を言います。
例えば、子どものころにてんかんを発症した場合は、生まれつき脳に病気があったり、出産時に脳に傷がついたことなどが原因と考えられます。
または、頭にけがをしたり、脳卒中、脳腫瘍などの後遺症として発症する場合もあります。
高齢になってから発症した場合は、アルツハイマー病なども原因と考えられます。65歳以上の高齢になってからてんかんを発症した場合、高齢発症てんかんと言います。
特発性てんかん
特発性てんかんとは、脳の検査をしても異常が見つからず、てんかんの原因がわからない場合を言います。
てんかんは遺伝する?
てんかんはほとんど遺伝することはありませんが、体質は遺伝することがあります。
そのため、てんかん発作を起こす遺伝子を引き継いだとしても必ずしもてんかん発作を起こすわけではありません。
しかし、てんかん発作になりやすさは引き継ぐことがあります。
また、この場合のてんかんは発症しても治療しやすいと言われています。
ちなみに、てんかんを持っている方の子どもは、両親ともてんかんを持たない子どもと比べると、発症率は3倍近く上がりますが、それでも数パーセントの確立です。