今回は双極性障害についてまとめていきたいと思います!
双極性障害と躁うつ病は同じ病気のことを指します。
目次
そもそも双極性障害とは・・・?
双極性障害とは、簡単に言ってしまえば、テンションが高いとき(躁状態)と、落ち込んだり無気力なとき(うつ状態)を繰り返す病気です。
そこで、今回は躁状態とうつ状態のときのおもな症状についてまとめてみました。
まず、
双極性障害は約100人に1人がかかると言われているため、そんなに珍しい病気というわけではありません。
20代〜30代で発症することが多いとされていますが、実際は中学生で発症することや老年期で発症することもあります。
双極性障害は、躁状態とうつ状態のある双極Ⅰ型と、軽い躁状態とうつ状態のある双極Ⅱ型の2種類に分けることができます。
双極性障害の主な症状とは?
躁状態のとき
- 基本的には気分が良く上機嫌。
- どんどん新しいことを始めるが、すぐに気が変わるので、仕事ははかどらない。
- ちょっとしたことでも怒ったりいらいらする。
- 気分が良くなって興奮したり、怒りっぽくなる周りから普段と違うと思われる。
- 寝なくても平気になる。
- 自分が偉くなったように感じる。
- おしゃべりになる。
- いろんなアイディアが浮かぶ。
- じっとしていられない。
- 後で困るとわかっているのにお金を使いまくる。
など
躁状態は気分がとてもいいため、本人は病気という自覚がありません。
躁の症状は急にあらわれることが多く、2週間から5ヶ月くらい続くと言われています。
躁状態がひどくなると、「自分にはすごい超能力がある」「自分はとてもえらい人だ」など誇大妄想がでてきます。
仕事や人間関係に支障がでるくらいだと躁状態。
周りからみていつもと違う、ちょっと変だと感じられても、仕事や人間関係に支障がない程度なら軽躁状態になります。
軽躁状態の場合、あまり支障がないように見えますが、いずれ鬱状態になるので注意が必要です。
*初めての躁状態は多くの場合、入院が必要になります。
うつ状態のとき
- すべてのことに興味が持てなくなる
- 何をしても楽しくない
- 寝つきが悪く、夜中に目が覚めたり、朝早く起きてしまう
- 疲れやすいと感じるようになる
- 集中力が続かない
- 物事を決めることができない
- 自分に自信を無くす
- 疲れやすい、やる気が出ない
- 食欲がなくなる、または食べ過ぎてしまう
など
うつの症状は朝、強く感じることが多いようです。
重症になると・・・「破産した」「罪を犯した」などの妄想が出てきます。
うつの症状は、徐々にあらわれ、躁状態よりも症状が長く続きます。
躁状態からうつ状態、またはうつ状態から躁状態にかわるときなどに、躁とうつの「混合状態」になることもあります。
例えば、
- 気分はうつだが、思考や行動は躁状態。(憂うつなのに興奮して活動的、いろいろな考えが頭に浮かぶなど)
- 気分、思考はうつなのに、行動は躁状態。(気分は落ち込んでいて何も考えることが出来ないのに、じっとはしていられないなど)
ここまでのまとめ
双極性障害(躁うつ病)は、気分がハイになる躁状態と、気分が落ち込んでしまううつ状態を繰り返す病気です。
珍しい病気というわけではなく、100人に1人がかかると言われています。
双極性障害には、Ⅰ型とⅡ型があります。Ⅰ型はうつ状態+躁状態、Ⅱ型はうつ状態+軽躁状態のことです。
Ⅱ型(うつ状態+軽躁状態:仕事や人間関係に支障が出ていない場合)でも、明らかに周りからみたらいつもと違うとわかるレベルです。
躁状態からうつ状態、またはうつ状態から躁状態にかわるときなどに、躁とうつの状態が混ざった「混合状態」になることもあります。
まずは、双極性障害のⅠ型とⅡ型どちらなのか、そして「躁状態」と「うつ状態」どちらなのかを自覚し、コントロールするための治療を継続していくことが重要となってきます。