未来が見えづらい現代、あなたは自分自身の未来をどのように考えていますか?
明るい未来か、否定的な未来、どちらかになる確率は五分五分です。
「心の中の不安をすっきりさせるメソッド」では、未来を否定的ではなく肯定的に考え、不安より満足感を覚えることで、もっと自分を大事にする方法をご紹介していきます。
第5回は、「不安の9割は考えすぎ?」を解説していきます。
目次
不安の9割は考えすぎなのか?
就職や転職活動を経験したことがある人、こんな風に思ったことはないですか?
「決まって良かった」という気持ちより、「この会社でいいんだろうか?」と不安になってしまう…。
自分の選択で異なった未来が展開するとなれば、ひとつひとつの選択に「本当にこれで良かったのか?」と、悩みや不安が生じるのは当たり前です。
特に就職や転職に至っては、自分の一生のキャリアに関わる問題。
「これでよかったのだろうか」と、不安が生じるのも無理はありません。
しかし、無事、就職や転職した人の中に、いつまでも不安を抱えている人もいます。
「もしかしたら、もっといい会社があとから見つかるかもしれない」
「でも、内定が出た会社がこの1社だけで、あとは全部ダメかもしれないし…」
こんな風に考え始めると、やっぱり
となり、実際、新しい職場で勤め始めたとしても、
「こんなことしていていいのかな」
「というか、自分は何をしたいのか、やっぱり分からない」
「そもそも自分の気持ちすら分からないし、どうしたらいいのか…」
と、また振り出しに戻ってきてしまう…。
こんな風に常に不安を抱えてしまう人は、どこにいようと、どんな状態であろうと、不安を持つことなります。
しかし、どんなに頭で考えて答えを見つけようとしても、将来の不安は思考で消えることはないのです。
思考にとらわれてしまうのは、根底に決断や行動への恐れが隠れているため。
その恐れを解消できない限り、思考と不安を行ったり来たりする悪循環に陥ってしまいます。
無理に自分の道を決めなくてもいい
現在の日本は、大学3年生になった時点で就活が過熱しはじめます。
大多数の企業が「既卒」より「新卒」を募集傾向があるため、企業に就職しようとする人は、ひとまず、その仕組みに従い、歯車のひとつとして働くしかありません。
若い人が「新卒のうちに…」と就活に必死になるのも無理はありません。
しかし、もし「何がしたいか分からないし、自分の気持ちも分からない」という状態であったら、無理に自分の道を決めなくてもいいのではないでしょうか。
社会状況や周囲が、道から外れることを許さない傾向があることは確かです。
しかし、うまくレールに乗ることができたとしても、「何がしたいか分からないし、自分の気持ちも分からない」と自分に問い続ける人は、途中から問うのをやめて現状に適応するか、永遠に自分に問い続けるかどちらかでしょう。
そして、あなたが問い続けるのをやめたり、あきらめて現状に適応したとしても、“心から”納得しいない限り、どこかでレールから外れる行動を起こすことになるはずです。
あなたが本当に望んでいること…「心の底にある思いは、いずれ必ず形になる」ということです。
全て「必然」と割り切ってみる
人生で起きるさまざまな出来事。
進学、就職、転職、結婚、出産、出会いや別れなど…。
このような節目に立った時、「どちらを選択したらいいのかわからない」という状況はたくさんあります。
しかし、細かく観察すると、通勤時に電車のどの扉から乗り込むか、お昼になにを食べるか、仕事をすすめるかトイレに行くか…など、ささいな場面でもどうするか選択しています。
要するに、私たちの人生は、その瞬間瞬間の「選択の連続」の産物なのです。
例えば、スーパーへ買い物に行って、“たまたま”桃が店頭に並べられていたとします。
桃のみずみずしい食感を思い出したあなたは、「美味しそう」と、桃を買います。
しかし、最初からのどを潤すものが欲しいと思っていたあなたは、たまたま桃を見たのではなく「のどを潤したい」という欲求から、野菜や他の果物、ジュースといった他の商品が陳列してある中から「みずみずしい桃を選択させた」ということになります。
“無意識”という側面からとらえると、あなたが桃を見て購入したのは、「たまたま選択してしまった」という偶然の産物ではなく、「自分の欲求通りに桃を買っている」というとらえ方になるのです。
小さなことから始めてみる
行動で失敗することを恐れると、思考で解決しようしますが、結局、頭で考えているうちは答えが出ないため不安になります。
頭で解決しようとすればするほど、不安は増大するのです。
なので、「まずは行動してみる」という勇気を持ってほしいところです。
もちろん、安心、安全にという点においては、「自分が怖くない範囲の行動」というのが原則です。
例えば、
「でも、やっていくうちに好きになるかもしれない」
こんなやり方で物事を決めている人たちも少なくないはずです。
「写真を撮るのが好きなので、プロカメラマンを目指します」
と、最初から自分のやりたいものが決まっている人の方が少数派でしょう。
と、ひとつのことをやっているうちに、自然と自分の方向性が決まって、気がつくと、その道の専門家いなっていた、”自分の興味や好奇心“が、勝手に自分を後押ししてくれて、気づいたらその道のプロになっていた、という人の方が多いのではないでしょうか。
…続く