未来が見えづらい現代、あなたは自分自身の未来をどのように考えていますか?
明るい未来か、否定的な未来、どちらかになる確率は五分五分です。
「心の中の不安をすっきりさせるメソッド」では、未来を否定的ではなく肯定的に考え、不安より満足感を覚えることで、もっと自分を大事にする方法をご紹介していきます。
第12回は、「考え方ひとつで人生は楽になる」を解説していきます。
考え方ひとつで人生は楽になる
「すぐ人と比べてしまう自分」とサヨウナラ
テレビを見ながら、
「政治家って得だよなぁ」
なんて考えたことはありませんか?
また、自分の周辺の人たちを見て、
「公務員って楽そうだよなあ」
「医者って儲かるんだろうなぁ」
なんて思ったことはないでしょうか。
このように、「他者中心」で他人を気にしながら、自分と他人を比べることも、一種の「争い」と言えるのではないでしょうか。
自分がそうなりたいという願望に近づくための原動力になっているのなら有益です。
しかし、他人と優劣を競えば、いっそう「他者中心」となって、人と自分を比較する“ありがたくない才能”が広がってしまいます。
「比較する」というのはある意味、心のクセのようなもの。
例えば、小学校ではトップの成績でも、中学へ行けば同じレベルの生徒がいるんだと思い知ることになります。
高校へ進学すると、同じレベルの生徒が集まるわけですから、小学校ではトップの成績だったとしても、高校は平均以下の成績になることもあるかもしれません。
大学へ進めば、学部によっても優劣があるし、生徒だけでなく教授間にも序列があるでしょう。
このように、どこへいても、誰といても、どんな時も、人と自分を比べてしまう材料は存在します。
それでも、
という人もいるでしょう。
しかし、優劣にこだわっている意識が強ければ強いほど、優越感とともに同じくらい劣等感も感じて、人の価値をはかる尺度がどんどんいびつになってしまいます。
と無限ループに陥ってしまいます。
目で見えないものを大事にする
そもそも、物事を決める尺度を優劣で決めることは本当に正しいのでしょうか?
成績がよい方が優れていると誰が決めたのでしょうか?
肩書や地位がある方が偉いと誰が言ったのでしょうか?
学校の成績や肩書、地位には、人間性や創造性、精神性や感情の豊かさなどをはかる物差しがありません。
そして、これら人間性、創造性、精神性、感情の豊かさといったものは、目には見えません。
けれど、それらは実際に“存在”し、それらを持っていることこそ、人間が人間であることの証明とも言えるでしょう。
成績や肩書、お金などを価値の基準にして、その優劣や大小によって価値のあるなしを決めていくと、どんなに優しい人であっても、どんなに責任感がある頼れる人でも、人として「劣っている」とみなされてしまうでしょう。
もし、あなたがこんな社会の仕組みの中で苦しい思いをしているのなら、非人道的なものを尺度とすることから、今すぐに自分を解放して自由になって欲しいと思います。
…続く