未来が見えづらい現代、あなたは自分自身の未来をどのように考えていますか？
明るい未来か、否定的な未来、どちらかになる確率は五分五分です。
「心の中の不安をすっきりさせるメソッド」では、未来を否定的ではなく肯定的に考え、不安より満足感を覚えることで、もっと自分を大事にする方法をご紹介していきます。
第13回は、「考え方ひとつで人生は楽になる」の続き、「人は人。自分は自分」を解説していきます。
人は人。自分は自分
前回、
という話をしました。
しかし、比較すること自体が全て悪いわけではありません。
状況を具体的、かつ正確に把握するためには、比較も大切な方法です。
しかし、その比較に「価値」を付与する必要はない、ということのです。
例えば、
「あの人は、記憶力がすごい」
「あの人は、ファッションセンスがとてもすぐれている」
などなど…。
それらは、もちろん素晴らしいことなのですが、それ以上のものでもなく、あなたとは関係がないことです。
それで「終わり」なのです。
そこで終われば「でも私は…」という思考や言葉は生まれません。
こういうルーティンを身に着けることで、あなたは「他人と比較してしまう自分」から自由になれるのです。
で終わり！
訓練すれば、あなたもきっとできるはずです。
人と「争うこと」「比較すること」を少しずつやめていくと、比例して心が自由になっていきます。
そして、心が自由になると、人を客観的に見ることができるようになります。
例えば…、
と、思うときも、
と公平な見方ができます。
と言われる人を見ても、
「この人も家族や友人のことで悩みを抱えたり、仕事の重圧を感じているかもしれない」
と考えることが出来るようになります。
また、
という人に対しても、
と、気遣うこともできるようになります。
自分の心が自由になっていないと、本当の“核”の部分や、相手のツラいところも見えてきません。
また、人から羨ましいと思われている当事者も、自分が持っているものにすがって、
「私は家族と争ってばかりだけど、お金持ちだ」
「家の中に居場所はないけど、会社では誰もが認める重鎮だ」
「私のやり方は後ろ指をさされることもあるけど、それも有名税だ」
と言って、自分をなぐさめ、しかもそのことに気づいていません。
どんなに人からみて自分が「素晴らしい人」のように映ったとしても、大切なのは、自分の心が今の自分の身の上を「どう感じているか」なのです。
「あなたは心が充実していますか？」
「あなたは幸せだと言えますか？」
自分に問いかけてみて、胸を張って「そうです」と言える人こそ幸せなのではないでしょうか。
…続く
