未来が見えづらい現代、あなたは自分自身の未来をどのように考えていますか?
明るい未来か、否定的な未来、どちらかになる確率は五分五分です。
「心の中の不安をすっきりさせるメソッド」では、未来を否定的ではなく肯定的に考え、不安より満足感を覚えることで、もっと自分を大事にする方法をご紹介していきます。
第21回は、「実は、『人生楽あれば楽あり』」の続き、「小さな満足を積み重ねよう」を解説していきます。
小さな満足を積み重ねよう
前回、
という話をしました。
私たちの周りには、ネガディブな情報やニュースであふれていたり、時代に乗り遅れる不安や焦りをあおる言葉であふれているため、「努力しても実らない厳しいもの」、と思いがちですが、「もしかしたら、そう思い込んでいるだけ」かもしれません。
もちろん、世の中にはポジティブな出来事の方が実際ははるかに多いものです。
まず、私たちが日々平穏無事に暮らせているという事実がそれを証明していますが、改めてそのポジティブを実感する人は少ないものです。
病気になって初めて健康のありがたさが分かるように、「平穏無事であることを当たり前のこと」と、とらえていたら尚更そうでしょう。
例えば、
B:職場に一歩入ると、騒がしく空気が悪く、気分が悪くなった。しかし冷たい水を飲んだら気分の悪さが消えた
AとBは、同じ場面ですが、気分の悪さだけに焦点が当たると、Aのような「気分が悪い」という実感が自分の中により強く記憶されてしまいます。
公平な見方をすれば、実際に起こっていることは、Bの方です。
しかし、「気分の悪さ」の方にとらわれていたり、「気分が良くないこと」が当たり前だと思っていると、「気分の悪さが消えた」という事実は印象に残らず、ましてや「あぁ、気分が楽になってよかった」と実感する瞬間もなくなってしまいます。
では、逆にあらゆる場面で気分の悪さより「気分の悪さが消えて、あぁ良かった」という感じ方をしたり、「幸せな実感の積み重ね」を無意識が形にしてくれるとしたらどうでしょうか?
はた目から見ても、AとBとでは全く正反対の人生になることが想像できるのではないでしょうか。
未来に、いいことが起きるか悪いことが起きるか、完璧に把握できる人はいないので、感情は経験レベルで抱く「実感(意識)が形になる」ということが、やっぱりイマイチ信じられないという人も多いと思います。
しかし、ある程度の予測や推測はできます。
例えば、自分の仕事を否定的に考えている人が、その仕事でいい結果を残せるでしょうか?
可能性がゼロとは言えませんが、仕事に対する否定的・悲観的な意識が、その仕事に対する集中力を奪ってしまうので、やはり難しいのではないでしょうか。
やりたくない科目の勉強に、どうしても身が入らず集中できない、という経験はだれにでもあると思います。
逆に、好きな科目の勉強は集中してよくできた、という人も多いはずです。
仕事における技術の上達や人間関係などについても、同じことが言えます。
それでも、
「ポジティブにならなきゃと思うけど、どうしてもなれない…」
という人もいると思いますが、
ということを理解している人は少ないように思います。
肯定的な気持ちになれない理由は、肯定することに慣れていないからです。
そのため、まずは小さなことでいいので、肯定的な気持ちを拾う練習から始めてみましょう。
うまくいっていないことに肯定的な気持ちになるのは難しいので、小さなことからでいいのです。
試してみるだけなら、あなたが失うものは何ひとつありません。
「肯定すること」に慣れて、ポジティブになった“実感”を増やしていく。
ぜひ、今日から試してみてください…!
…続く