未来が見えづらい現代、あなたは自分自身の未来をどのように考えていますか?
明るい未来か、否定的な未来、どちらかになる確率は五分五分です。
「心の中の不安をすっきりさせるメソッド」では、未来を否定的ではなく肯定的に考え、不安より満足感を覚えることで、もっと自分を大事にする方法をご紹介していきます。
第22回は、「小さな満足を積み重ねよう」の続き、「あなたの目の前にあるのは『今』だけ」を解説していきます。
あなたの目の前にあるのは「今」だけ
前回、
という話をしました。
全てのことに対して、ネガディブにとらえるより、ポジティブになった実感を持った方が、結果的にいい結果をもたらすことに繋がります、という意味でした。
自分を肯定することに慣れていない人は、小さなことを「肯定する」ことから始めてみてください。
そして、あなたは自分を信じるだけでいいのです。
自分の感情を基準にして、「今の自分」を感じ、「今の自分」の願いを叶えてあげてください。
例えば、
「今、自分は疲れているから10分だけ休憩しよう」
「今、自分はこれをやっていたいから、1時間後に電話しよう」
「今日は一人でいたいから、今夜の飲み会の誘いは断ろう」
「今日のところは無理をしないで、早く帰宅しよう」
このように、「今」の「小さな欲求・望み」を、自分のために叶えてあげるだけで、あなたの心はだんだん自由になり、満足できる量と、幸せの時間も増えていくでしょう。
「今の自分」の満足度や幸福度が増えて、さらにその質も向上すれば、あなたの無意識は、そう実感する通りの人生を実現してくれるはずです。
あなたが自分を信じ、無意識に身をゆだねれば、無意識が最高の場所へとあなたを連れて行ってくれるのです。
それが、私たちに備わっている力なのです。
ノーベル文学賞を受賞したフランスの作家、ロマン・ロランが言った言葉ですが、まさにこの通り。
あなたは、自分の感情を基準にして、「今」目の前にあること、起こっていることに向き合って、「今」感じるまま、思うままに行動して、自分のためだけに生きてください。
そうすれば、あなたの無意識は、あなたの望みを巧妙に、予測もつかない方法で叶えてくれるはずです。
自分の感情や欲求を無視して「しなければならない」と思い込み、「他者中心」の考え方をすると、自分の意識がどんどん外へ向かいます。
最近よく耳にする「面倒くさい」という言葉。
何をするのも面倒くさい、そして、なぜ面倒くさいという気分になってしまうのでしょうか。
それは、「『今』を生きていない」ということに尽きるのではないでしょうか。
例えば、好きな人と一緒に手をつないで歩いている、というシチュエーション。
この時、
このように幸せと感じられるのは、「歩いている今」に焦点が当たっていて、まさに「今」を実感できているからです。
この時、好きな人と一緒に歩きながらも「他者中心」的な意識で、
こう考えているとしたら、好きな人と一緒に手をつないで歩いていても、自分の心はここにはありません。
心が未来に飛んでいて、しかも否定的に考えてしまっています。
そのため、幸せとは感じないし、むしろ不安になっていきます。
このような調子で、何事も否定的に考えれば、何をするにも「面倒くさい」となるのは当然なのかもしれません。
「今ある」幸せを感じよう
このように誰かと一緒にいても、一人でいても、心が過去や未来に飛んでいれば、「今を生きる」ことはできません。
過去と未来には実感がありません。
もし、あなたが「何もかも面倒くさい」とあきらめてしまったり、「何もかも、もう嫌だ」という気持ちになっているとしたら、あなたは確実に過去や未来にとらわれていて「今を感じていない」からではないでしょうか。
あなたの目の前になるのは「今」だけです。
喜び、幸せ、満足感、充実感、達成感など、今を生きてこそ得られるものです。
さまざまな心地よさや満足感をリアルに感じられるのは、「今」の瞬間しかないのです。
…続く