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怒りに振り回されない!アンガーマネージメント【2】 ~「怒り」をうまくコントロールできないと損をする~

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「いつもイライラ…」
「ついカッとなって怒鳴って後悔…」
「怒りを抑えて苦しくなった…」

誰しも一度はこんな経験があるはず。

「怒り」で人間関係が壊れたり、仕事にも影響したり…何かと扱いづらい感情ですが、人間にとって必要な感情のひとつです。

大切なのは「怒り」に振り回されず、上手に付き合うこと!

「アンガーマネージメント」は、怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニングです。

アンガーマネージメントで人生をもっと楽に生きてみませんか?

第2回は、前回の「そもそも『怒り』ってどんなもの?」の続き、「『怒り』をうまくコントロールできないと損をする」を解説していきます。

目次

「怒り」をうまくコントロールできないと損をする

前回、「怒り自体は悪いものではない」という話をしましたが、他の感情と比べると強い感情のため、うまく扱うことができないと、仕事やプライベートでさまざまな不具合が起きてしまいます。

「怒り」を野放しにしてしまうと、どんなデメリットがあるでしょうか。

人間関係が壊れる

「ホント最低な人!」
「バカじゃないの?」
「(料理がくるの)遅いんだよ!!!」

つい、カッとなって出てしまった暴言がきっかけで、ケンカをしてしまった。

相手を傷つけて疎遠になってしまった…。

このように、感情的になって自分の周囲の人間関係を壊してしまったり、後味の悪い思いをしたことはありませんか?

怒りは身近な人にほど強くなる傾向があると言われています。

そのため、怒りにまかせた言動によって、大切な人との関係を壊してしまったり、お店でクレームを言う時に、カッとなって感情的な言い方をして、そのお店に足を運びづらくなってしまうなどのケースがあります。

次に当てはまる人がいたら要注意です。

  • 人に八つ当たりをして、嫌な思いをさせてしまったことがある。
  • つい本音と違うことを言ってしまったことがある。
  • 感情的になり、相手をやり込めたり、傷づけるようなことを言ってしまったことがある。

仕事に支障が出る

「なんだと!もうお前のところとは二度と取引しないからな!!!」
「何度同じことを言えば分かるんだよ、お前は!」
「そんなことできるわけないじゃないですか!!!」

取引先からのクレームに、カッとなって言い返して、今までの関係が壊れてしまった。

部下に対してミスを指摘しているつもりが、パワハラに発展してしまった。

理不尽なことを行ってくる上司に向かって、ついキレてしまった…。

怒りは、仕事上の人間関係に支障をきたすだけでなく、信頼関係や利益まで損なってしまうケースがあります。

プライベートと違い、冷静さが求められるビジネスの場でも、約9割の人が怒りを感じたことがあるそうです。

また、常にイライラしている人は、周囲から面倒な人、厄介な人と思われて、プライベートや仕事で関わる人たちを委縮させたり、近づきたくない人と思われる可能性もあります。

次に当てはまる人がいたら要注意です。

  • 客からのクレームに感情的な対応をして、大問題になったことがある。
  • 冷静な判断ができなくなることがある。
  • イライラすると仕事が手につかず、ささいなミスを連発してしまう。
  • 職場で感情的な対応をして、人間関係や評価に悪い影響が出たことがある。
  • 嫌いな上司からの依頼や指示に対してやる気が起きず、仕事の結果が出ない。

怒りをため込み、更なる怒りに発展する

「なんで私がお願いしたことをすぐやってくれないのかな…」
「なぜ私ばかりに仕事を頼むのかな…。他の人も手が空いてるのに」
「その言葉は言わないで欲しいな…」

本当は怒りの気持ちがあるのに、それを見たり気づいたりするのを避ける。

周囲との関係や場の雰囲気を壊したくないと思い。

怒るのはみっともないし、大人気ないので黙っている…。

その場はおさめたつもりでも、溜め込んだ怒りが積もり、次第に激しい怒りに育っていきます。

それが抱えきれなくなると、ついにキレて他人に攻撃の矛先が向いてしまいます。

「なぜ私がこんな思いをしなくちゃいけないんだ。全部相手のせい。状況のせい」という具合に。

反対に、感情的な自分を後悔したり、「怒りを抑えこんでいる自分」が嫌で、怒りを感じる自分を責めたり、罪悪感を持って、だんだん自分に自信が持てなくなってしまう人もいます。

次に当てはまる人がいたら要注意です。

  • 溜め込んだ怒りが爆発して、感情的にキレた結果、相手との関係が修復不可能になったことがある。
  • ぶちギレで暴言を吐き、後悔したことがる。
  • 気になることや嫌なことを相手に言えず、モヤモヤした気持ちになって「なぜこんなことで悩むのか」と自分に自信がもてなくなることがある。
  • 嫌なことがあってもはっきり心の中で自分や相手を責めるが、そんなウジウジした自分も嫌になる。

身体に悪影響が出る

人は、怒りを感じると、筋肉が緊張して、心拍数や血圧が上昇します。

そのため、怒りっぽい人は、心臓疾患や高血圧症になりやすいと言われます。

また、イライラすると自律神経のバランスが崩れ、血行不良になるため、肌のくすみ、シミが出るなど老化しやすくなったり、便秘にもなりやすくなります。

次に当てはまる人がいたら要注意です。

  • 胃や身体に慢性的な痛みを感じている。

 
 
このように、怒りをうまくコントロールできないと、さまざまなことに影響が及んでしまいます。

怒りをうまく扱えるようになることは、心身の健康を保ち、よりよい人間関係を築き、自分に自信を持つこと。

更には、自分が望む人生を手に入れることにも繋がるのです。


 
 
次回、「4つの『怒り』の特性」、へ続く


 

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