「ついカッとなって怒鳴って後悔…」
「怒りを抑えて苦しくなった…」
誰しも一度はこんな経験があるはず。
「怒り」で人間関係が壊れたり、仕事にも影響したり…何かと扱いづらい感情ですが、人間にとって必要な感情のひとつです。
大切なのは「怒り」に振り回されず、上手に付き合うこと!
「アンガーマネージメント」は、怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニングです。
アンガーマネージメントで人生をもっと楽に生きてみませんか?
第4回は、前回の「4つの『怒り』の特性」の続き、「問題となる4つの怒り」を解説していきます。
目次
問題となる4つの怒り
ここまで「怒りは感じてもいい」「怒ってもいい」という話をしてきました。
ですが、その出し方には注意が必要です。
なぜなら、怒りの出し方を間違えると、周囲との関係を損なったり、自分自身をも傷つけてしまうことがあるからです。
次のような怒りの傾向がある人は要注意!
チェックしていきましょう。
【1】怒りの強度が強い
- 怒った時、自分でもコントロールできないほどの強い怒りを感じて、感情を爆発させてしまう。
- 相手が謝っても、誰かが止めても、一度怒り出したらとまらなくなってしまうほど、激しい怒りを出してしまう。
【2】怒りの頻度が高い
- 一日で何度も怒ることがある。
- いろいろなことに頻繁に腹をたて、ささいなことでイライラし、いつも不機嫌。
【3】怒りが攻撃性をもつ
- 怒ると相手、物、自分を攻撃する(薬物依存、過度な飲酒、物を壊す、物に当たるなど)。
- 怒ると相手を責めて、傷つけるようなことを言ったり、暴力をふるう。
【4】怒りの持続性がある
- 一度怒る何日も怒りが鎮まらない。または、一度鎮まった怒りが何かのきっかけで再燃することがある。
- 怒るとしばらく口をきかない、不機嫌になる、根に持つ。
- 過去のことを思い出し、その時の怒りがわき上がってまた怒り出す。
あなたは、いくつ思い当たるものがあったでしょうか。
上記4つの中でも、特に「【4】怒りの持続性がある」に思い当たるものがあった人は、「怒り」が続いて、いつしかそれが「恨み」に変わる場合がある、という点に注意が必要です。
そもそも、「怒り」と「恨み」は根本的に違うものです。
「怒り」は、「~であるべきなのに」「~してほしい」と、思いを分かってほしい時に出てくる自然な感情ですが、「恨み」は相手にダメージを与えることを目的としています。
アンガーマネージメントは、まず自分が怒っていること自体に自覚を持ち、その怒りの度合いに気づくこと、初めの一歩として、この自己理解ができていることが重要になります。
次回、「アンガーマネージメントとは?」、へ続く