「ついカッとなって怒鳴って後悔…」
「怒りを抑えて苦しくなった…」
誰しも一度はこんな経験があるはず。
「怒り」で人間関係が壊れたり、仕事にも影響したり…何かと扱いづらい感情ですが、人間にとって必要な感情のひとつです。
大切なのは「怒り」に振り回されず、上手に付き合うこと!
「アンガーマネージメント」は、怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニングです。
アンガーマネージメントで人生をもっと楽に生きてみませんか?
第8回は、前回の「怒りの前に生まれる感情」の続き、「怒りのピークは6秒!衝動をコントロールするには①」を解説していきます。
目次
怒りのピークは6秒!衝動をコントロールするには?①
怒りのメカニズムが明らかになってきたところで、怒りを「どうにかする」ために覚えておきたい、大切なルールを7つご紹介します。
1つ目は、
です。
カッとなったら6秒待って!
職場で怒鳴ってしまった、売り言葉に買い言葉で言い返してケンカになってしまった、八つ当たりして物を壊してしまった、子どもを叩いてしまった…。
こんな風に、ついカッとなって衝動的に行動してしまい、後悔したり取り返しのつかないことのなったことはありませんか?
感情的な言動は、相手を戸惑わせて傷つけるだけでなく、自分自身にも罪悪感が残ったり、自己嫌悪に陥ったりするものです。
自分の感情がつかめていないまま、怒りまかせに口にした言葉は、実は本心ではないこともあるのではないでしょうか?
本当に分かって欲しかったことが相手に伝わらないのですから、後味が悪くなるのも当然です。
カッとなってカチンときた時は、難しく考えず、まず6秒間だけ待ってみてください。
実は、どんなに強く怒っていたとしても、怒りのピークは長くて6秒だと言われています。
カッとなってカチンときた時は、難しく考えず、まず6秒間だけ待ってみてください。
カッとなって暴言を吐く、暴力をふるう、怒鳴る…など、衝動的な行動に移る前に、6秒だけ待てば怒りにまかせた行動をすることなく、冷静な自分を取り戻せるということです。
それでは、どうやって6秒をやり過ごすのか?
6秒たった後も怒りがくすぶり続けている時はどうすればいいのでしょうか?
怒りのピーク「6秒」をやり過ごす!
それでは、怒りにまかせた行動をしないための「6秒」をやり過ごすためのテクニックをご紹介します。
スケールテクニック
(今の怒りは10点中何点?)
どんな仕組み?
怒りに振り回される理由の一つに、怒りが目に見えない、つかみどころがない、という点が挙げられるため、あいまいな「怒り」を数値化して見える形にしてみましょう。
そうすることで、対処方法も出てきます。
例えば、気温を例にしてみると「午後から暑くなります」と言われるより、「25度以上になる」と言われた方が、服装も選びやすいですよね。
具体的な数値が出てきたら対処法も変わってくるはずです。
やり方
怒りを感じたら、10点満点で0点から10点までの点数をつけるだけ!
1~3点…イラっとするが、すぐに忘れてしまう
4~6点…時間が経っても心がざわつくような怒り
7~8点…頭に血がのぼるような強い怒り
10点…絶対に許せないと思うくらいの激しい怒り
点数をつけることに意識を向けることで、怒りにストップがかかり、怒りに任せた行動をしにくくなります。
また、点数化を続けて習慣化すると、自分の怒りのパターンが分かるようになります。
こんなひとにおススメ!
スケールテクニックは、特に怒りの強度が高い方におススメです。
強度が高い人とは、一度怒りのスイッチが入ると、あっという間にコントロールできないくらい、怒りの程度が高くなり、気が済むまで怒り続けてしまう人のことです。
怒りの強度を数値化することで、「怒っている」「怒っていない」のどちらかだけではなく、怒りは幅のある感情だということを理解できるようになります。
点数をつけてみると、自分が思っているほど怒っていないことも分かり、怒りにまかせた行動もしにくくなります。
次回、「怒りのピークは6秒!衝動をコントロール②」、へ続く