「ついカッとなって怒鳴って後悔…」
「怒りを抑えて苦しくなった…」
誰しも一度はこんな経験があるはず。
「怒り」で人間関係が壊れたり、仕事にも影響したり…何かと扱いづらい感情ですが、人間にとって必要な感情のひとつです。
大切なのは「怒り」に振り回されず、上手に付き合うこと!
「アンガーマネージメント」は、怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニングです。
アンガーマネージメントで人生をもっと楽に生きてみませんか?
第11回は、「21日で怒りっぽい人を卒業するために①」の続き、「21日で怒りっぽい人を卒業するために②」を解説していきます。
目次
21日で怒りっぽい人を卒業するために②
体質改善のための5つの取り組み
前回、怒りっぽい体質を変えるための取り組み、3つをご紹介しました。
今回は、5つのうちの残りの2つをご紹介します。
【4】ミラクルデイエクササイズ
(こんな日が来たら…!)
どんな仕組み?
怒りを感じると、そのことで頭がいっぱいになって「仕返ししてやりたい!」「あの人に会ったらいつかこう言ってやる!」と、その怒りによって、よくない未来を描いてしまうこともありますが、本当に望んでいるのは、そんな自分ではないはず。
ミラクルデイエクササイズは、そんなネガディブ思考で、「よからぬ未来」を描いてしまいがちな方におススメな取り組みです。
「自分がどんな状態になっていたいか」を具体的にイメージすることで、本来目指す方向が分かって、モチベーションもアップします。
やり方
まず、次のようなシチュエーションを具体的にイメージしましょう。
朝起きたら、アンガーマネージメントで解決したかった問題が解決できている奇跡の日が訪れました。
続いて、次の質問に対して、具体的にイメージを思い浮かべ、回答を書きます。
- 最初に誰が変化の気づく?
- 行動に現れる変化は何?
- なんと言われる?
- 自分自身はどのようなことを感じる?
- どのような景色が見える?
- 奇跡の日を10とすると、今年一番10n近い日はいつ?
- その日は誰といた? 何をしていた?
具体的にすればするほど、目指す姿ははっきりして、実現しやすくなります。
【5】ブレイクパターン
(いつもとちょっと違うことを…)
どんな仕組み?
あなたは、同じ相手に、同じ言葉で怒り、結末や味わう気持ちも同じになるというパターンを繰り返していませんか?
人は無意識に特定の行動パターンにはまって、繰り返すことが多いもので、これは怒りについても例外ではありません。
行動パターンをあえて壊すことで、怒りの悪循環を変えます。
意識して行動パターンを変えることで、行動自体をを変えるトレーニングになります。
また、自分が普段、無意識にしているパターンに気づいて、洞察力を高めたり、負のスパイラルに陥らないための柔軟性を高めることができます。
やり方
まずは、アンガーログから、いつものパターンを見つけます。
例えば、催促しないと報告をしてこない部下に対して、「報告はちゃんとしろと言ったじゃないか!何をやっているんだ!」と、叱っていたというパターンに気づいたら、いつもの言葉を「報告はすぐにしてくれよ」に変えてみる、ということです。
こちらのパターンを変えてみると、相手の出方が変わって、いつものパターンではなくなる可能性がある、ということです。
また、そのような変化に柔軟に対応できるように行動を変えるトレーニングをするのも、ブレイクパターンに含まれます。
- 電車に乗る時にいつもと違う車両に乗ってみる
- 通勤に使う駅までのルートを変えてみる
- ドアも開閉の時、ノブを持つ手をかえる
- カフェでいつもと同じ違う飲み物をオーダーしてみる
- 利き手ではない手を使ってみる
- PCのマウスを持つ手をかえる
など…。
次回、「【思考をコントロールする】「べき」の三重丸」、へ続く