「ついカッとなって怒鳴って後悔…」
「怒りを抑えて苦しくなった…」
誰しも一度はこんな経験があるはず。
「怒り」で人間関係が壊れたり、仕事にも影響したり…何かと扱いづらい感情ですが、人間にとって必要な感情のひとつです。
大切なのは「怒り」に振り回されず、上手に付き合うこと!
「アンガーマネージメント」は、怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニングです。
アンガーマネージメントで人生をもっと楽に生きてみませんか?
第14回は、「【行動をコントロールする】思い込みの分かれ道」の続き、「感情をうまく伝えられない人の5つの特徴」を解説していきます。
目次
感情をうまく伝えられない人の5つの特徴
これまで、怒りの対処法や行動、考え方を見てきましたが、今回は怒りを含め、相手に自分の感情を上手に伝える方法をご紹介していきます。
その前に、まず「感情をうまく伝えられない人」の5つの特徴を詳しく見ていきましょう。
【1】怒りを他の「人」「こと」のせいにする
怒りは自分自身が生み出した感情です。
それに気づかず、自分のイライラの原因が、全て「人」や「こと」にあると思い込んでいる人がいます。
例えば、うまくいかないと感じたり、イライラした時など、
「子どもが言うことを聞かないせい」
「高圧的な物の言い方をする上司のせい」
などと思うことはありませんか?
どんな出来事も、どう受け止めるかは自分次第です。
「人」や「こと」のせいにしても怒りは消えません。
また、「人」や「こと」は多少のことでは変わらないため、「変わらない」ことに対してもイライラして、元の怒りがさらに大きな怒りに「育つ」可能性もあるのです。
【2】全ての人に好かれようとする
「こんなこと言ったらどう思われるかな…」
「嫌われたくないな…」
こんな風に、いつも目の前の相手や他人の目が基準になっていることはありませんか?
このような傾向があると、相手に無理に同調したり、本当に言いたいことを飲み込んでしまうため、自分の感情を伝えられなくなります。
しかし、いい顔をすることと、いい関係を築くことは違います。
自分がどう感じ、相手に何を分かって欲しいのか、まず「自分」を大切にしましょう。
【3】自分の感情を把握できていない
自分の気持ちと正面に向き合わず、すぐに怒りで対応したり、「なんかイライラする」と、曖昧なまま放っておくと、いつまで経っても自分自身の感情を把握できません。
当然、自分が分かっていないことを相手に伝えることはできませんよね。
「寂しい」「悲しい」「しんどい」「心配」「不安」など、自分がどう感じているのかを意識して、つかむ習慣を身につけましょう。
【4】怒りを溜め込んである日突然爆発させる
自分の気持ちを相手に伝えられなかったなど、自分自身でうまく対処できなかった怒りを心の中に溜め込んでしまう人がいます。
フツフツとした怒りが、いつの間にか大きなシコリになり、心と体にダメージを与えることがあります。
さらに、怒りを抑えきれなくなると「なんで分かってくれないんだ!!」と爆発してしまい、周囲を戸惑わせてしまいます。
そのあと、冷製になると自己嫌悪の陥るのもよくあるパターンです。
【5】言いたいことを何でも言ってしまう
相手がどう思うかを配慮することなく、感情にまかせて自分の言いたいことを言い、つい余計なことまで口走ってしまうタイプです。
相手に自分の気持ちを理解してもらうためではなく、不満のはけ口として感情を垂れ流すので、相手を傷つけてしまったり、本当に分かって欲しいことが伝わらないままになってしまいます。
次回、「3つのコミュニケーションのタイプ」、へ続く